近未来の“手ぶら”生活を可能にする便利な“タトゥー端末”の開発が進む

1512_tech.jpg「Chaotic Moon」公式サイトより。

“超人”を目指し人体と機械の融合をもくろむトランスヒューマニズムは、現状ではまだまだSFの世界の話のようにも聞こえるが、その萌芽は着実に育ちつつあるようだ。先日、皮膚に刻み込む“タトゥー端末”が発表されのだ。

■様々な用途へ応用が広がる“タトゥー端末”

「Apple Watch」や「Fitbit」など、ウェアラブル端末も徐々に普及しつつあるが、米・テキサス州オースティンを拠点にするITベンチャー「Chaotic Moon」が今回発表したコンセプトモデルは、なんとタトゥーシールのようにして皮膚に装着する端末「Tech Tats(テック・タッツ)」である。電導性塗料と超小型のマイクロチップやLEDライトなどで構成されたTech Tatsは、一定期間人体に貼りつき電子デバイズとして機能するという、まさに近未来を予見させる装置である。

 使われ方としてはやはり「Fitbit」のように健康管理などが第一に考えられており、装着した端末で体温や脈拍、血圧などの人体のバイタル・データを常に把握して記録し、スマホなどと連動させてデータの管理や伝達を行なうことが考えられている。

 紹介動画では、体調を崩した子どもの肩にこのTech Tatsを貼りつけ、親がスマホを通じてどこからでも子どもの身体の具合をチェックできる様子が描かれている。また同社のエリック・シュナイダー氏によれば、このTech Tatsにクレジットカード情報や運転免許証などのID情報を記録させ、手ぶらで買い物や交通機関の支払いを済ませる活用法も構想されているということだ。現金やカードを一切持ち歩かなくて良くなるのは確かに便利かもしれない。

「IBTimes」の記事によれば、軍隊での活用も考えられており、Tech Tatsを装着した戦線の兵士の体調を常にモニターし、現場の環境中に毒性のガスや病原菌がないかどうかを司令部で検知することなども可能になるということだ。

「Tech Tatsはとてもエコフレンドリーで、煩わしさがない人間電子回路なのです」と、同社CEOのベン・ラム氏は語る。またラム氏によれば、単純に小さい子どもの迷子防止にも使えるということだ。広いテーマパークなどを家族で訪れた場合など、子どもに装着しておけば安心というわけである。まだコンセプトの段階であるが、確かに様々な用途が考えられるのがこの“タトゥー端末”だ。

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