「オリコン 2015年 年間“本”ランキング」発表!! 「マンガの集英社、ラノベのKADOKAWA」!?

1512_ranking.jpg『ONE PIECE コミックス累計発行部数3億冊突破記念キャンペーン』サイトより。

 先月30日にオリコンが、「オリコン 2015年 年間“本”ランキング」を発表。芥川賞を受賞し話題を呼んだ、ピース・又吉直樹の『火花』(文藝春秋)が1位を獲得した「BOOK総合」をはじめ、「文庫総合」「タレント本」「写真集」など、さまざまなカテゴリの発表がされたが、オタク的に注目したいのは「コミック作品(シリーズ)別」と「ライトノベル」(以下、「ラノベ」)。去年は「コミック作品別」で尾田栄一郎の『ONE PIECE』(集英社)が、「ラノベ」で著・じん(自然の敵P)氏/イラスト・しづ氏の『カゲロウデイズ V -the deceiving-』(KADOKAWA)が、それぞれ首位に輝いたが、さてさて今年は? まずは「コミック作品別」から。

 推定売上部数1,410万2,521部で1位となったのは、やはり『ONE PIECE』。実に8年連続の首位だというから驚きだ。また、「コミック総合」では76~79巻がトップ4を独占。どの巻もおよそ300万部売れているということは、シンプルに考えると300万人が『ONE PIECE』を集めているということになる。ちなみに、茨城県の人口とほぼ一緒。

 2位は1,030万4,112部で、鈴木央氏の『七つの大罪』(講談社)。去年9位だった作品が大きな飛躍を見せた。去年10月~今年3月までTVアニメが放送されたこと、5月に発表された「講談社漫画賞」少年部門に選ばれたことなどが、部数を伸ばす要因となったのだろう。これだけ売れていると、鈴木氏のことをいつまでも「『ライジングインパクト』(集英社)の人」と呼んでいたら赤っ恥をかきそうだ。

 877万8,048部を売り上げ3位となったのは『進撃の巨人』(講談社)。目薬(サンテ)をはじめ、さまざまなコラボ展開を見せたり、作者・諫山創氏のふるさと大分県と大阪にて「進撃の巨人展 WALL OITA(OSAKA)」を開催しながらも、去年の1,172万8,368部から大きく下がってしまった原因は実写化映画? 8月と9月に連続公開された映画『進撃の巨人』はある意味、今年1番の話題作だった……と、過去形にしてしまったが、調べたらまだ上映中となっていた。

 以下、4位『暗殺教室』(860万5,861部/集英社)、5位『キングダム』(856万9,215部/集英社)、6位『ハイキュー!!』(653万1,508部/集英社)、7位『食戟のソーマ』(432万1,830部/集英社)、8位『テラフォーマーズ』(418万8,158部/集英社)、9位『監獄学園』(405万8,119部/講談社)、10位『東京喰種トーキョーグール:re』(375万8,541部/集英社)。

 ご覧のとおり、2位、3位、9位以外すべて「週刊少年ジャンプ」「週刊ヤングジャンプ」という結果に。世間からも「こうやって見ると、やっぱ『ジャンプ』強いな」「『ジャンプ』に載れば売れる風潮」「この分野は結局、オタク層しかいないんだろうな。『ジャンプ』なんて30超えたおっさん、まず手にしないぞ」など、「ジャンプ」を口にする声が多く上がった。ただ、「黄金期の『ジャンプ』は面白かった。今はクソ」「黄金期の『ジャンプ』を知ってると、ワンピはすべてがパチモンに感じる」といった、いまだに“昔の「ジャンプ」最強論”を唱える“中年ジャンパー”も多い。

 それでも毎号読んでしまうのが「ジャンプ」! というのがわかったところで、「ラノベ」のランキングへ。

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