「あんな食生活で平気かと思ってたのに」 若者すぎる食事も話題を集めた水木しげる、“妖怪界”へ逝く

1508_mizukishigeru.jpg水木プロダクション公式サイト「げげげ通信」公式Twitter(@mizukipro)より。

 マンガ家の水木しげる氏が30日、心筋梗塞のため東京都内の病院で死去した。満93歳没。代表作『ゲゲゲの鬼太郎』で知られる水木氏の突然の訃報とあって、ネットには驚きの声が多数上がっている。

 1922年に生まれ、鳥取県境港市で育った水木氏。画家を志していた水木氏は高等小学校卒業後、大阪へ。しかし、太平洋戦争に巻き込まれ、激戦地・ラバウルに出征。その時、爆撃で左腕を失った。戦後は、紙芝居画家となり、58年に貸本漫画家としてデビュー。『悪魔くん』『河童の三平』『ゲゲゲの鬼太郎』など、多くのヒット作を生み出した。

 中でも『ゲゲゲの鬼太郎』は、1968~2009年の間に5回TVアニメシリーズが放送され、実写映画も2作製作・公開されるほどの人気作に。発表から50年以上経った今もなお、多くの人に愛されている作品だ。

 そんな水木氏、最近ではマンガ家としての活躍もさながら、その食生活も話題を集めていた。水木プロダクション公式サイト「げげげ通信」公式アカウント(@mizukipro)は、たびたび水木氏の食事風景を伝えており、今年3月8日の93歳の誕生日には、超巨大ケーキを美味しそうに頬張る水木氏の姿が。ほか宅配ピザや、「伝説のすた丼屋」のすた丼、あずきバー、ハンバーグ弁当などを美味しそうに食べていた水木氏だが、今年9月、深大寺にある鬼太郎茶屋で茶屋のメニューを「おいしそうに平らげていました♪」という報告以来、水木氏の食事風景の更新は途絶えていた。

 だが、当時93歳とは思えない水木氏の食生活を見て、ファンからは「まだまだお元気そうで何より」「水木先生こそ妖怪なのかも……」という声が上がっていただけに、突然の訃報に「あんな食生活で平気かと思ってたのに」「大学生みたいな食生活で話題になって元気だなーって思ってたのに……」と、驚きを隠せない声も多い。しかし、中には「妖怪の世界を見に行ったのか」「元々妖怪。人間界への出張を終えて帰宅しただけ」「絶対どこかで妖怪とかなって生きてそう!」といった、ユーモアにあふれる声も多く上がっている。

 ちなみに現在、「水木しげる版画展」が山梨・岡島百貨店にて開催されていたり、水木氏の名言(迷言)入りの「水木さんのカレンダー2016」が発売中。この機会に水木ワールドに触れながら、故人を偲びたい。

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その生き方が好きなファンもいたのではないだろうか

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