バック・トゥ・ザ80’S Vol.17

子どもたちに本格ファンタジー&アナログゲームの魅力を伝授した!?『ネクロスの要塞』今昔物語

■21世紀に蘇る『ネクロス』!
 まさにファンタジー小説、RPG文化(それもコンピュータゲームのそれというより、テーブルトークRPG色の強い)、アナログゲーム文化など、80年代のオタクカルチャーを子供向けにアレンジしたといってもよい『ネクロスの要塞』には、今もなお多くのファンが存在する。

 たとえば2010年には、ファンタジー世界を舞台にセクシーな女性キャラが活躍する『クイーンズブレイド』をモチーフとしたフィギュア&カードのセット商品『アルドラの城塞』が、玩具メーカー・メガハウスより発売された。その商品内容もさることながら、パッケージのイラストからも『ネクロス』へのリスペクトが感じられ、発売当時はちょっとした話題となった。

 また11月29日より、様々なコレクションシール企画を展開するワイエスコーポレーションから、あだち氏が企画・イラスト制作などを全面的に手掛けるコレクションシール商品『デンドロギガス メタモスの魔城』(http://www.dengiga.com/)の販売がスタートした。この商品には、『天外魔境』シリーズでキャラクターデザインを手がけたイラストレーター・辻野寅次郎氏も参加。往年のレッドカンパニーの人気クリエイターがタッグを組んでいるほか、『ネクロス』以上にアナログゲームとしての充実が図られている。

『ネクロス』もゲームとして楽しめるようシステムが用意されていたとはいえ、当時実際に子供たちが『ネクロス』でゲームを楽しんでいたかというと、少々疑問ではある。当時、『ネクロス』に触れていた世代に聞くと、メーンのターゲットである小学生には世界観やゲームシステムを十分に理解することは少々難しかったという話もよく出てくるし、1個100円のお菓子を買い集めてゲームをする段階までコレクションを充実する、というのもハードルが高かったという話もある。

 そんな『ネクロス』を楽しみ切れなかった大きなお友達は、『デンドロギガス』で当時の気分を追体験しつつ、思い切りゲームも楽しんでみてはいかがだろうか。

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Ph7.jpg『ネクロス』再び!の『デンドロギガス』シールはこちら。

取材・文/有田シュン(シティコネクション)

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