「これはゲームじゃなくてamiiboのおまけ」新作すごろくゲーは『どうぶつの森』の“黒歴史”確定か

1511_dobumori.jpg『どうぶつの森 amiiboフェスティバル』公式サイトより。

 ファミ通協力店提供、KADOKAWA・DWANGO マーケティングセクション作成、11月16日~22日分の「販売本数ランキングTOP30」が発表された。第1位は、プレイステーション4用STG『スター・ウォーズ バトルフロント』(107,168本/エレクトロニック・アーツ)、2位はプレイステーションVita用RPG『ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~』(28,350本/コーエーテクモゲームス)、3位はプレイステーション4用RPG『ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~』(28,261本/同)と、すべて19日に発売された新作タイトルだ。順位を飛ばして11位は、人気シリーズ『どうぶつの森』の最新作『どうぶつの森 amiibo フェスティバル』(任天堂)なのだが、21日に発売された同作の本数が悲惨な結果になってしまった。これにはゲーマーからも「岩田(任天堂前社長、故・岩田聡氏)が草葉の陰で泣いてる」という声が……。

 2001年、NINTENDO64用ソフトとして産声を上げた『どうぶつの森』。主人公となってどうぶつの森に住む同作は、村の中をお散歩したり、森の住人(獣人?)とお話をしたり、500個以上の家具から部屋をコーディングしたりするほのぼのとしたゲーム性が受け、20万本以上を売り上げた。続く2作目・3作目『どうぶつの森+』『どうぶつの森e+』(ニンテンドーゲームキューブ)で、それぞれ約60万本・約40万本。4作目『おいでよ どうぶつの森』(ニンテンドーDS)は、驚異の500万本超(!)となり、販売本数はシリーズ最高記録をマークした。5作目が『街へいこうよ どうぶつの森』(Wii)で100万本超え。6作目となった『とびだせ どうぶつの森』(ニンテンドー3DS)は、400万本突破と『おいでよ~』に続く大ヒットをし、12年当時、故・岩田氏が品薄を謝罪するにまで至った。

 7作目『どうぶつの森 こもれび広場』(Wii U)は価格・無料、配信専用、すでに配信終了となっているため飛ばして、今年7月に発売された『どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー』(ニンテンドー3DS)。こちらは、今週発表された「販売本数ランキングTOP30」19位にランクインしており、現時点での本数は114万2,517本となっている。まだ1週間で6,000本近く販売しているし、『おいでよ~』や『とびだせ~』とまではいかないまでも、まだまだ伸ばしそう。

 以上のように人気が衰えることなく続いている『どうぶつの森』。シリーズの名に恥じぬようにと、21日に発売された『どうぶつの森 amiibo フェスティバル』は、プレイヤー自身がamiibo(ゲームと連動するキャラクターフィギュア)のどうぶつとなって、村の疑似体験ができるすごろくパーティゲームだ。また、amiiboカードを使えば全8種類のミニゲームも楽しめる。今までのシリーズとは赴きを変えてきたといったところか。

 しかし、方向転換が良くなかったのか、16日~22日での販売本数は僅か13,289本。21日発売のため、2日間集計ではあるが、過去のシリーズに比べれば桁がひとつ違う。ゲーマーからも「爆死してるやん」「岩田に謝れ」「ぶつ森でも売れない時代なのか」といった嘆きの声が上がった。また、「すごろくゲームだっけ」「すごろくじゃあな」「さすがに、すごろくならマリパ(マリオパーティー)買うだろ」と、ゲーム性を否定する声も見られる。

 さらに、「普通のだったら買ってた」「黙って、いつもの感じの出せよ」などの声も多く、中には「どぶ森は据え置きでやるもんじゃない」「これほどスマホ向けのゲームを据え置きで出すとか、発想が昭和すぎるわ」「スマホで出せばいいのに」「早くスマホ版を!」とスマートフォン移植を望む人までいる。

 プレイした人からも「サイコロを振るたびにamiiboをタッチしなくてはならない」「友だちとやっても、(友だちと)ゲームパッドを回さなくちゃいけないし、本当に面倒くさい」「わたしら、どぶ森ユーザーを喜ばせるつもりで作ったのか」「これはゲームじゃなくて、amiiboのおまけ」など、酷評が相次いでいる『どうぶつの森 amiibo フェスティバル』。「『どうぶつの森』だから10,000本売れた」と考えるべきか、「『どうぶつの森』でも10,000本しか売れなかった」と考えるべきか。少なからず言えるのは、シリーズの黒歴史確定となったこと?

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