了法寺から洩矢神社まで……巡礼のたどり着く先は、やっぱり“本気の信仰”なのか

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　オタク趣味の延長が信仰へとつながる風景は、全国のあちこちで見られるようになっている。

　10月に訪問した長野県岡谷市の洩矢神社もそうだ。「東方Project」の聖地としられる同神社は、絵馬が諏訪子様で埋め尽くされていることでファンにも知られている神社。とはいっても観光とはほど遠く、地元の人々によって守られている静かな神社だ。地元からのPRもなく祭りの日程などもファンのTwitterなどでのつぶやきが頼り。にもかかわわらず、10月の例大祭にあわせて訪問した時には驚いた。

　東方民の幾人かは、公民館で行われた前夜祭に参加。地元の法被を着て完全に地域に溶け込んでいたのである。

　観光名所からも離れ、駅から歩いて15分ほどかかる神社。パッと見は何もない神社に惹かれ、知るだけではなくもっと体験したいという想いが、そうさせているのだと思った。

巫女さんも投入されて大いに盛り上がっていました

　アニメやマンガ、キャラクターを用いた予算をつぎ込んだ地域振興は、星の数ほど行われている。でも、それらが一時のブームで終わらないためには「あそこに行けば、また何か発見がある」と感じて貰うこと。神社仏閣は、そのもっともたるものだと思った。
（ルポライター／昼間 たかし http://t-hiruma.jp/）

 
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