協会の批判はお門違い!“猫だまし横綱”白鵬が目指す究極の相撲道とは

1511_hakuhou.jpg『白鵬オフィシャルブログ』より。

 強すぎる──。

 最強横綱・白鵬が新たなスタイルを築き上げつつある。大相撲九州場所10日目の栃煌山戦では意表を突く「猫だまし」を披露。立ち合い直後、白鵬は相手の顔の前で両手をバチンと合わせて、かく乱。見失った栃煌山がふり返ると、白鵬は再度、猫だましを繰り出し、最後は得意の右四つに組み止めて寄り切った。

 これに対し、日本相撲協会の北の湖理事長は「(猫だましを)やるってのは、なかなかありえない。やられる方もやられる方だけど、やる方もやる方。横綱としてやるべきことじゃない。横綱がやるのは前代未聞なんじゃないの?」と苦言を呈した。

 だが、当の白鵬は「楽しかった」と満足げ。翌11日目の大関・稀勢の里戦では前日とは打って変わって、厳しい相撲を見せる。

 立ち合いで左を張りながら、右でかちあげる。稀勢の里のいなしに一瞬よろめくが、すぐに体勢を立て直し、最後は右の張り手から素早くはたき込んだ。

 これに白鵬は「考えて出るもんじゃない。日ごろの(鍛錬)が次々に出ますから」とキッパリ。7日目の隠岐の海との取り組みでは、大逆転技のやぐら投げを炸裂させている。この大技が飛び出したのは実に6年ぶりだ。

 白鵬は「やぐら投げと猫だまし。今場所は記録じゃなく記憶に残るでしょうね」と得意げにコメント。相撲担当記者は「理事長は怒っているけど、それも一重に日本人力士がだらしないから。いまの白鵬なら八分の力でも優勝争いできるだろう。本人も大鵬の記録を抜き、歴代最強となったことで、余裕が感じられ、勝敗よりもお客さんにどれだけ新しいワザを見せられるか、どれだけスタイルの違う相撲を取れるかに重きを置いている。“遊んでいる”感じですね」と話す。

 これまでブーイングを送ってきた観客にも変化が感じられる。

「これまで相手力士を応援する声が圧倒的でしたが、11日目からは『よっ!猫だまし!』という声も聞かれるようになってきた」(同)

 優等生横綱から一転ヒールとなった白鵬が、今度はエンターテイナーに進化しそうだ。

勝ち抜く力

勝ち抜く力

強すぎる横綱。

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