日テレ系スペシャルドラマ『視覚探偵　日暮旅人』視聴率取れない松坂桃李主演で大丈夫？

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『視覚探偵　日暮旅人』（日本テレビ系）公式サイトより。

　11月20日、日本テレビ系『金曜ロードSHOW！』（午後9時～）枠で放送されるスペシャルドラマ『視覚探偵　日暮旅人（ひぐらし・たびと）』で、松坂桃李が主演する。

　同ドラマの原作は山口幸三郎氏の人気小説『探偵・日暮旅人の探し物』。脚本を担当するのは、舞台がメインで、NHKプレミアムドラマ『おふこうさん』（14年1月～2月／貫地谷しほり主演）などを手掛けた福原充則氏。演出は「TRICK」シリーズなどで知られる堤幸彦氏が務める。

　主人公となる日暮旅人（松坂）は、五感のうち、聴覚、臭覚、味覚、触覚を失い、残された視覚だけを頼りに調査をする探し物探偵で、唯一残った研ぎ澄まされた視覚を駆使し、物、人、そして愛を探す新感覚ヒューマンミステリーだ。旅人には血の繋がっていない娘・百代灯衣（住田萌乃）がおり、その娘が通う保育園の保育士・山川陽子（多部未華子）がヒロイン役。

　他の主要キャストは、濱田岳、木南晴夏、臼田あさ美、落合モトキ、木下ほうか、久世星佳、菊池幸夫、生島ヒロシ、中野英雄、山崎一、木野花、北大路欣也ら。セクシー看護師役で橋本マナミも出演する。

　日テレの同ドラマへの力の入れ方はハンパではなく、オンエア当日は朝から同局の情報番組を、主要出演者が電波ジャック。主役の松坂は、放送直前の『ネプ＆イモトの世界番付』（同日午後7時～）に出演して番宣するなど、PRに余念がない。

　ところで、その松坂だが、現在フジテレビ系の連続ドラマ『サイレーン　刑事×彼女×完全悪女』（火曜午後10時～）で主役を務めている。松坂にとっては、プライム帯での連ドラ初主演となったが、どうにも視聴率が上がらない。

　初回は12.9％（ビデオリサーチ調べ、関東地区／以下同）と好スタートを切ったが、第2話では「プロ野球日本シリーズ　ヤクルト対ソフトバンク第3戦」の中継が延長となり、1時間15分遅れの午後11時15分放送開始となった影響もあったか、6.3％と急降下。その後は、第3話＝8.6％、第4話＝8.1％、第5話＝8.5％と推移。2ケタが取れたのは初回のみで、4週連続1ケタ台に沈んでいる。裏のTBS系『結婚式の前日に』（香里奈主演）ほどひどくはないが、苦戦が続いている。

　主役であるはずの松坂は存在感が薄く、ヒロイン役でもない悪女役の菜々緒に完全に食われた格好。

　ここ最近、松坂が主演したスペシャルドラマの視聴率は、TBS系『図書館戦争ブック・オブ・メモリーズ』（今年10月5日放送）が6.1％、TBS系『全盲の僕が弁護士になった理由～実話に基づく感動サスペンス！～』（14年12月1日）が9.3％と、いずれも1ケタ台に終わっている。

　『金曜ロードSHOW！』はオンエアされる映画にもよるが、おおむね2ケタ台をキープしている。直近で放送された同枠のスペシャルドラマは、『磁石男2015』（向井理主演／今年9月18日）で8.7％とズッコケている。それだけに、日テレとしては、なんとしても2ケタ台は死守したいところなのだが、主演ドラマでコケまくっている松坂が主役で、果たして大丈夫なのだろうか？　その視聴率や、いかに？

（文＝森田英雄）