「海賊王は中国人!?」『ONE PIECE』最新話を「ジャンプ」より先に無断公開した男逮捕!!

1511_onepikoukai.jpgYouTube「『ONE PIECE GRAND STORY』1巻と61巻の表紙はレイアウトが共通!?編」より。

 京都府警サイバー犯罪対策課などは今月13日までに、『ONE PIECE』最新話を「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」共に集英社)発売前に無断公開したとして、埼玉県八潮市の69歳会社員・日高武久容疑者と、中国人の男ら4人を逮捕した。この事件に、マンガファンからは「この調子で頼む!」と警察に期待を寄せている。

 マンガ誌発売前にネット上でアップされてしまう、通称:ネタバレ。早く読めるという利点は確かにあるが、雑誌の売上を削ぐ行為であり、当然違法となる。今回、著作権法違反容疑で逮捕された日高容疑者は配送会社の社員。印刷工場から送られてきた「ジャンプ」2015年49号(今月2日発売)を、別の運送会社に発送する際に抜き、中国人に渡していたという。

 抜き取られた「ジャンプ」掲載の『ONE PIECE』最新話(第805話)は英語に翻訳され、今月29日に海賊版サイト「mangapanda(マンガパンダ)」に無断公開(された疑い)。しかし、日高容疑者は「本の譲渡だけ」と容疑を否認しているとのこと。なお、同サイトでは、『NARUTO -ナルト-』『BLEACH』などの人気作を含む4,000以上の作品が無料公開されており、今年2月にコンピュータソフトウェア著作権協会から相談があったため、捜査していた。

 府警サイバー犯罪対策課いわく「日本のマンガを無断掲載し、海外へ発信している海賊版サイトの摘発は全国初」らしく、マンガファンからは「そんな海賊、嫌や」「原作者がすごく気の毒」「やっと逮捕されたのか」「今後のためにも、是非とも警察にはがんばってもらいたい」「海賊版を増やしたらいけない。今後も取り締まってほしいね」「サイトが他作品の更新続けてるので、他にも出処があるだろ」「日本のマンガやアニメを守って」などの声が相次いでいる。

 また、「やっぱり中国人が絡んでんのか」「何かと海賊版絡みになると中国人が出る」「海賊王は中国人でした」「こうやって今後も、どんどん中国の汚れた文化が入ってくるんだろうな」「(ニュースの)タイトル見た時点で『中国人かな?』と思ったら案の定」「中国人には驚かないけど、70歳にもなりそうな老人がやっていたことに驚いた」と、中国人関与に対する声も多い。

 今年6月、イラストレーターのナカシマ723氏が、去年「自身のTwitter(@nakashima723)に投稿したイラストが、中国共産党の公式機関紙『人民日報』に無断転載された」旨を報告。これにより、「人民日報」公式Twitterアカウント(@people_cn)は「著作権者の申し立てにより、この画像を削除しました」と問題のイラストを削除した。また韓国では、日本を含む海外の制作者が描いた「pixiv」のBL18禁イラストを無断に拡大印刷し、個展を開催するという事件も起きている。

 今回の『ONE PIECE』に関し、集英社は「非常に大きな進展。著作者が心血を注いで作り上げた作品を、正しい形で読者に届けるという出版社の役割を果たすため、引き続き海賊行為に関しては厳正に対応する」とコメントしている。マンガやイラストに関わらず、アニメ動画なども無断で公開されている昨今。『ONE PIECE』が氷山の一角であるのは誰の目からも明らかなので、作家のためにも今後も厳重に取り締まってほしい。

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