【最新研究】血しぶき飛びまくる18禁ゲームより『テトリス』のほうが攻撃的な気分になれる!?

1511_tetris.jpg「任天堂」公式サイトより。

“18禁”ゲームはその過激な暴力表現やスプラッタシーンで時折社会問題にされることがあるが、意外や、それらの18禁ゲームよりもよっぽど『テトリス』のほうがプレイヤーを攻撃的な気持ちにさせるのだと、ある識者が発言している。

■“激ムズ”なテトリスで攻撃的な気分に

 スペース・インベーダーと並びレトロゲームの代名詞であるテトリスは今でもファンが多い定番ゲームだ。ちょっとした空き時間を潰すには最適のゲームであり、スマホでゲームを楽しむのが一般的になった今ではむしろテトリス人気は盛り返してきているのかもしれない。この素朴ながらも奥深いテトリスが「人を攻撃的にさせる」というから驚きだ。

「シンプルなパズルゲームは暴力的なゲームよりも人々をより攻撃的にするのです」――。

 こう語ったのは英・オックスフォード大学の実験心理学者、アンドリュー・プシビルスキ教授だ。これは9月16日に放送されたBBCのラジオ番組「5 live Breakfast」に出演した際の発言である。

 BBCは昨年から今年にかけてドキュメンタリー番組「Horizon」などを中心に、ビデオゲームが健康に与える影響について取材・考察をした番組をシリーズで放送しており、この番組も「ビデオゲームは本当に悪者か?」というテーマでプシビルスキ教授に見解を求めた内容であった。

 プシビルスキ教授の発言は昨年発表した研究論文に基づくもので、それは暴力的な映画の観賞後とは違い、暴力的なゲームのほうはユーザーを攻撃的にはしないという研究結果を改めて主張したかたちだ。そして『グランド・セフト・オート』や『コール オブ デューティ』などの暴力表現が多いゲームよりも、むしろシンプルなパズルゲームであるテトリスなどのほうが人を攻撃的にするというのだ。

 とはいえ、実験内容を見ればそれは難易度を高めた“激ムズ”なテトリスという前提がつくようだ。実験では特別にプログラムされた“激ムズ”なテトリスを参加者にプレイさせてその後、「敵がい心スケール(State Hostility Scale)」にかけて攻撃性を計測したところかなり敵がい心が上昇していたということだ。確かに“激ムズ”のパズルゲームを「ちくしょう!」と叫びながらプレイすれば攻撃的な気分になりそうだ。加えてテトリスなどのシンプルなパズルゲームはプレイ中に言語を使わないことも、敵がい心を掻き立てることを容易にしているのだという。言語を使って考える局面のあるゲームは、たとえビジュアルが暴力的であってもプレイヤーにそれほど敵がい心を起させないということのようだ。

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テトリス、棒がいつも落ちてこない……

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