女性スタッフ急募!? 文化的多様性ある組織に向けイメチェン真っ最中のゲーム業界

1510_FIFA.jpg『FIFA 16』公式サイトより。

 長らく“男社会”が続いていた感のあるゲーム業界だが、最近では女性のCEOやクリエイターも活躍している。しかしまだまだ女性や多様な文化的背景のある人材を増やしていかなくてはならないと業界のトップたちは考えているようだ。

■ゲーム制作をクールで魅力ある仕事にする

『バンジョーとカズーイの大冒険』や『パーフェクトダーク』、『あつまれ!ピニャータ』などのヒット作をもつ創業30年の老舗デベロッパー、Rare(レア)の代表、クレイグ・ダンカン氏は、イギリスのゲーム業界はもっと多くの女性が働く職場でなければならないと主張している。そのためにも、ゲーム業界の職場環境をもっとクールで魅力的なものにすることが必要であるということだ。

「ゲーム作りの現場に性別や文化的背景が異なる多様な要素を取り込むことで、ユーザーにとってより良いゲームを作ることができるのです」とダンカン氏は「Newsbeat」の取材に応じている。

 昨今は多くの女性がスマホのゲームアプリなどで気軽にゲームを楽しんでおり、女性の感性を意識していないゲームはヒットしないとさえ言われているほどだ。しかし一方で、特に成人向けのPCゲームでは過激なバイオレンス表現や偏ったジェンダー表現などがむしろ特徴になっているものもあり、時折社会問題としてとりあげられるほどの“男くさいマッチョな”イメージが一部では根強く残っている。

 そこでダンカン氏は、ゲームのマッチョなイメージを取り除く第一歩は学校にあると考えているようだ。ゲーム業界の人間が学校に行って生徒たち(もちろん女子生徒を含む)に将来の職業としてゲーム業界を考えさせる機会が持てないものかと思いをめぐらせているという。

 この女性従業員の割合の低さはゲーム業界に限った課題ではなく、IT産業をはじめとする多くの業界で現在大きな問題になっている。英国雇用・技能委員会(UKCES)の調査によると、IT産業における女性の割合は2002年以降ずっと減少しており、2002年度は33%あった女性の割合が、2014年度は26%まで減少してしまっているのだ。実態はむしろ悪化の方向へと進んでいたことになる。

 しかしダンカン氏は、例えば『マインクラフト』などのゲームが性別を問わず10~12歳の子どもたちの熱烈な支持を受けていることなどに触れ、ゲーム制作を将来の仕事と考える子どもたちが増えていると考えているようだ。「我々はゲーム業界の仕事を良いものにしているが、まだじゅうぶんとはいえないと思う。ゲーム業界で働くことは素晴らしいことだという実例を見せ続けていく必要がある」とダンカン氏は結ぶ。女性にとっても魅力的な職場となるよう、今一度イメージアップ戦略が必要とされているようだ。

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