アイドリング!!!にPaletなど…総勢40名のアイドルが織りなすアクション、演技に圧巻! 舞台『新・戦国降臨ガール』レポ

 緒川飛鳥役の高山侑子は初舞台とは思えないほど、堂々とした演技を見せていたが、本人は開演前から、かなり緊張していた様子。始まってみると自分の役に入れたので楽しめたとも語っていた。映像作品での経験が十分に活きたと言っていいだろう。

1510_arice_gene_06緒川飛鳥役の高山侑子(左)と織田信長役の、なあ坊豆腐@那奈。

 2013年の舞台『戦国降臨ガールズ』で織田信長を演じた、なあ坊豆腐@那奈は、今回も同じ信長役。凛々しさ、強さゆえの容赦ないサディスティックな態度、もはや彼女自身に信長が降臨しているかのような錯覚さえ感じさせる名演技だった。殺陣のシーンでも大き目のアクションが強さを誇示する印象を受け、隙のないカッコよさだった。

1510_arice_gene_07織田信長役の、なあ坊豆腐@那奈(右)と前田慶次役の相田瑠菜(左)

『戦国降臨ガール』に欠かせないのが船岡咲。彼女はこれまでのシリーズ全4作に出演している。今回、明血巳ツ子(あけちみつこ)役ということで察しがつくように、明智光秀を降臨させるコールマスターの役柄。織田信長と明智光秀が登場すると言えば、「裏切り」のストーリーが予想されるが、なかなか予想出来ない展開だった。もちろん緒川飛鳥と明血巳ツ子というコールマスター同士の関係も、この物語の重要な要素なので、その心理描写もしっかりと見ておきたい。

1510_arice_gene_08明血巳ツ子(あけちみつこ)役の船岡咲。

 さて、特別出演の加藤沙耶香だが、真田幸村役を演じるにあたって、先日の記者会見では殺陣の多さに言及していたが、実際、彼女の戦闘シーンはかなり多い。また、ゲスト出演の栞菜に「一番ババアが一番若い恰好している」と言われたことを暴露して会場の笑いをさそっていた。

1510_arice_gene_09真田幸村役の加藤沙耶香。「三十路ではなかなか出来ない恰好」というが、よく似合っていた。

 さて、繰り返しにはなるが、今回、新宿スペース・ゼロ/全労災ホールで公演を行うことによって、アクションはもとより、ストーリーの展開を作る上でより良い効果が生み出せたのではないかと思う。実際、舞台の広さを生かして複数の殺陣が展開できていたし、登場の仕方をとっても、人物を強く印象付ける施策が取られていた。奥行き、高さ、空間を生かした見事な演出だったと言える。もちろん、それに応える演技の素晴らしさは、改めて言うまでもない。今回、天の組、武の組と一回づつ拝見したが、出来るなら座席を変えて、あと数回は観てみたいというのが、嘘偽りのない感想だ。それだけクオリティが高く、面白い舞台であることは間違いない。
(取材・分/矢口明)

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