『ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて』がTVアニメ化！　……も、設定変わりすぎに「どうなの？」の声続出

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タツノコプロ公式サイトより。

　TVアニメ『The Soul Taker 〜魂狩〜』（WOWOW）のスピンオフOVAとして2002年に発売され、『撲殺天使ドクロちゃん』『大魔法峠』などにつながる、邪道魔法少女シリーズの1作目となったOVAシリーズ『ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて』。いわゆる魔女っ子アニメのパロディであり、主人公の中原小麦は魔法少女らしからぬゲスい性格な上に何度も死んでみたり、モナーなどの2ちゃんねるのAAを初めて映像化し、作中にブッ込んできたり、タツノコプロの往年の人気作品のパロディを連発するなど、毒っ気のあるギャグと萌えがマニアに大いに受けた。

　さらに小麦役のモモーイこと声優の桃井はるこが小麦のコスプレ姿でファンの前に現れ、コミケの企業ブースに参加、同人誌即売会場に乗り込んで自分の同人誌を買うなど、「小麦ちゃんと一緒に遊ぼう」のコンセプトをスタッフ・キャストが徹底。イベントも数多く実施するなど、ファンとの直接のふれあいを大切にし、いまだに根強いファンが多い。

　そして16年1月、10年の時を経て日本テレビ系列で『ナースウィッチ小麦ちゃんR』として再びTVアニメ化されることが決定。主人公の吉田小麦はつるぺたの売れないアイドルだけど、「まじかるナース」に変身して奇妙な怪人と戦う。巨乳な親友の西園寺ここなは人気急上昇中アイドルかつ「まじかるメイド」……と前作をベースにしつつ、キャラクターや設定を一新。ライバルも1人増え、中学生・アイドル・魔法少女という3足のわらじを履いて奮闘する小麦とライバルたちのドタバタな日常を描く、とのこと。

　TVアニメでもOVAに引き続き、タツノコプロがアニメーション制作を行い、キャラクター原案を渡辺明夫が務めるほか、新たに『ハヤテのごとく！』『人生相談テレビアニメーション「人生」』など、数多くの作品を手がけている川口敬一郎が監督を務めると発表。ネット上では「あれをやるんだ、パロディがすごかったな」「えっ、マジ？」「ええええ小麦ちゃん復活！？」と、復活に対して喜びの声が上がっている。

　その一方で、『ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて』を忘れられないファンからは、男装アイドルで「まじかるシスター」に変身する如月ツカサというライバルが増えたり、声優もキャラクターも一変するといった各種の変更に違和感の声が。さらに、主人公の吉田小麦役を演じる巴奎依（ともえ　けい）はほぼ声優未経験、如月ツカサ役の小市眞琴にいたっては連続アニメでの声優は初という状況に、「ド新人に小麦の声は厳しいだろ」「小麦、モモーイじゃないのか」「ベース設定一緒なだけで完全に別物」といった苦言を呈するファンも多い。

　小麦の親友役の山崎エリイお嬢様、そして今回は小麦の母親役として出演するモモーイがどれだけ2人を引っ張れるのか、そして何より、前作同様にメインの3人が魔法少女姿のコスプレを披露してくれるのか。期待して続報を待ちたい。