一方で「『吉祥寺アニメーション映画祭らしさって何だろう?』というのを考えて選んだ」という津堅は、『幻の蜘蛛 オオシロウサギグモを追え!』(井上満)がツボにはまっていたという。また竹熊は『HARBOR TALE』(伊藤有壱)について「極端な例を言うと、マンガの新人賞に手塚治虫が応募してきたようなもの」と、審査の難しさに触れた(伊藤は東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻の教授でもある)。
なおテリー・ギリアム監督の来日は、直前まで調整が続いていたもののかなわなかった。そのためテリー・ギリアム賞は後日発表になる。
(取材・文/真狩祐志)
吉祥寺アニメーション映画祭
http://kichifes.jp/animation/
第11回吉祥寺アニメーション映画祭 受賞作品
■グランプリ
一般部門
『共感覚おばけ』(牧野惇)
ギャグアニメ部門
『ヌードバッター鉄雄』(谷口崇)
■優秀賞
『目』(邵雪晴)
■審査員特別賞
『My New Animation』(平岡政展)
『きつね憑き』(佐藤美代)
■スタジオディーン賞
『目』(邵雪晴)
■スタジオ4℃賞
『My New Animation』(平岡政展)
■コアミックス賞
『カラスは真っ白「fake!fake!」』(植草航)
■プロダクションI.G賞
『かたすみの鱗』(石谷恵)
■テリー・ギリアム賞(後日発表)
■ノミネート
一般部門
『ゆめみるシロ』(KENPS)
『はくしょん!』(平川侑樹)
『Steel Gears Sheep Heart』(加賀遼也)
『澱みの騒ぎ』(小野ハナ)
『Colorful Lady』(池田篤史)
『HARBOR TALE』(伊藤有壱)
『その家の名前』(坂上直)
ギャグアニメ部門
『幻の蜘蛛 オオシロウサギグモを追え!』(井上満)
『そらとぶとけい』(清水翔太)
第11回吉祥寺アニメーション映画祭、審査が白熱 森本晃司「いつもより面白い作品が多すぎた」のページです。おたぽるは、イベント情報・レポ、アニメ、森本晃司、竹熊健太郎、津堅信之、吉祥寺アニメーション映画祭、氷川竜介、小松未可子の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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