にわかラグビーファン増殖で子どもたちが泣いている! 便乗クラブの危険性とは?

1017ragueer.jpg「日本ラグビーフットボール協会」公式サイトより。

 日本のラグビーブームに火が付いた。ラグビーW杯史上最大のアップセットと言われる日本対南アフリカを皮切りに、サモア、アメリカを倒し、歴史的な3勝を挙げたラグビー日本代表。スポーツ店ではラグビーコーナーが設立され、今まででは考えられないような売り上げを記録している。野球やサッカーと違い、決して高給取りではない選手やコーチたちにも、一人頭100万円のボーナスが、スポンサーである大正製薬から贈呈されることが発表された。そして、各地の少年ラグビー教室にもたくさんの問い合わせが相次ぎ、ラグビー界は今までにない潤いを見せている。

「ブームになっているのはとても良いことなんですが、困ったのがラグビー教室に連れてくるママさんたちが何もわかってないことなんですよ。フィギュアスケートやテニスならいいですけど、今回はラグビーですからね。傍目からすれば格好良くても、痛い思いをするのは子どもたちです。骨折や前歯が折れることなんて当たり前の世界に、気軽に連れられる子どもたちがかわいそうですよ」(専門誌ライター)

 もちろん老舗のラグビー教室は、しっかりと安全対策を取っており、入ったばかりの子どもたちに危険なプレーをさせるようなことはありえない。しかし、このラグビーブームに乗じた“便乗クラブ”の出現が子どもたちを危険な目に遭わせているという。

「ちゃんとしたラグビー教室は、タッチラグビーやタグラグビーなど、安全なところから教えるのですが、絶対に入ってはいけないのが、早くも全国に現れ始めた“便乗クラブ”です。未熟な指導者も多く、中には未経験者がコーチしている場合もあるみたいですよ。入ってきたばかりの子どもたちに、急にスクラムを組ませたり、タックルをさせたりと、もうむちゃくちゃですよ」(同)

 今大会の日本代表は確かに格好良かった。これで興味を持ち、ラグビーファンになる人も多いだろう。もちろん我が子に五郎丸選手のようになってほしいという親の気持ちもわかる。しかし、無責任に子どもに押し付けられるほどラグビーは生易しいスポーツではない。もし、子どもたちが自発的にラグビーをしたいと言いだしたのであれば、クラブ選びは慎重に行った方がよさそうだ。
(文=沢野奈津夫)

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