ファン歴8カ月のラブライバーは“エセオタク”!? 原田曜平氏のオタク論でプチ炎上!!

1510_haradayohei.jpg日本テレビ『ZIP!』公式サイトより。

 慶応義塾大学商学部卒業後、博報堂に入社し、現在は同社の若者研究所・リーダーを務めるという原田曜平氏。先月発売された同氏の新書には“いまのオタク”のことがぎっしりと綴られているのだが、その内容に疑問を感じるオタクは多いようで、鼻で笑われてしまっている。

『ZIP!』(日本テレビ系)など、テレビでも見かける世界の若者研究家兼マーケッターの原田氏。さすが(?)若者を研究しているだけあり、“マイルドヤンキー”“さとり世代”“伊達マスク”“女子力男子”、そして話題沸騰中の“リア充オタク”といった、数々の若者文化の言葉を生み出している。

 その原田氏が先月刊行した新書『新・オタク経済 3兆円市場の地殻大変動』(朝日新聞出版)。同書では、「リア充オタク」の誕生、コミュニケーションツール化したオタク、現代オタクのタイプ別生態など、各章に分け、10年間で4倍にまで膨れ上がったオタク市場を、現代経済論として綴っている。例えば、以下のように……。

「ちょっと乱暴に言い切るなら、昔のオタクは『作品を愛していたからオタクになった』のに対して、今のライトなオタクは『オタク知識がコミュニケーションのネタ』になるからオタクになった。昔と今ではその動機からして違う」

「外見では判断できない社交的な『リア充オタク』が存在。最近では本物のオタクを偽装した『エセオタク』なる存在まで確認されている――エセオタクは『自分がオタクであること』を自称して超お手軽な『好ましきキャラ付け』を行いコミュニケーションツールとして活用する」

 さらに、エセオタクの代表として、早稲田大学に通う『ラブライブ!』ファン歴8カ月の“ラブライブオタク”(ラブライバー?)の女性を挙げている。その女性は周囲に『ラブライブ!』好きが多かったため、あえてオタクになったのだとか。原田氏は、その女性を「コミュニケーションを円滑にするためにオタクを名乗ったと断定せざるを得ない」と分析している。

 そんな現在のオタク文化を知れる『新・オタク経済 3兆円市場の地殻大変動』は、あの“オタキング”こと岡田斗司夫氏も「本当に面白かった、久しぶりに線を引いて読みました」と大絶賛しているようだ。しかし、Amazonレビューを見ると、評価している人もいるが、「いかにもテレビ業界人らしい発想。非難するつもりはありませんが、オタクとして見ていて楽しいものではありませんでした」「オタクビジネスに無知すぎる内容でびびった」「これは明らかに書籍の話題ヒットを狙った炎上マーケティングである」など、否定的なコメントも見られる。

 また、同書を知った人たちからも、「向上心のあるオタクだったら色んなもん観るだろうからある意味正解だが、この物言いは違和感ある」「書いてるの原田かよ。こいつとか岡田とか常見とか、あからさまに話題や単語先行で実態皆無なこと書き回って、批評ごっこばっか延々やってるイカれた信者大量に飼ってるのがすげー不快」「この手のやつって、ちょっと注目されたら、すぐに調子に乗るな」「この原田曜平とかいう、嘘つき広告代理店の本に何の重要性があるんだよ。こいつは何も作り出してないし、ただ上辺の知識ひけらかすだけのにわか」など、原田氏への異論が多く上がっている。

 オタクかどうかの線引きについては、たびたび議論が繰り広げられながらも、いまだ答えが出ない難しい問題。それを綺麗に分類し、新書まで出す原田氏は、オタク界の創造主なのだろうか。それともオタクを食い物にする破壊者なのだろうか。議論は尽きない。

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