発行3カ月で、同人誌はどれだけ手にとってもらえたか? 初心者が同人活動をはじめてみると…【実売数編】

 2回目となる今回の参加では、結果、4冊を頒布することができた。前回が5冊だったのでほぼ変わりない頒布ペースになる。書いた当人としては書きたて、できたてがテンションマックスだが、当たり前だがこれは買う側にはなんら関係のない話だ。私の書いているのは二次創作(原作のパロディ)になる。原作にハマるタイミングなど人それぞれで、それはその作品の一般的なブームの時期とはかぶっていないケースだって少なくはない。

 前回、すべての頒布は午前中に終わったが、今回も12時半までで頒布が終わった。12時をすぎると明らかに人の流れが減っていた。買う側は並ぶ上に、東京ビックサイトは入り口から東6ホールの端まで約650メートルある(距離サイトで測定)。さらに東館の端から西館の端まで行くと全距離は約1.5キロになる。会場前に参加した人は列を作ることになるが、列は会場の外、かなり遠回りしたところに作られがちだ。東京ビッグサイトに買い専で来た人の多くは、この日1日で少なくとも2キロは歩くはずだ。そして買いに来た人が座れるスペースはほぼない。何より、戦利品を獲得したらさっさと家に帰ってゆっくり堪能したい、というのはとてもよくわかる。

 同人誌発行から3カ月。初回のイベントで5冊、2回目のイベント4冊、ほか同人誌通販で5冊、と現状で14冊を頒布したことになる。参考までに私のサークルとしての仕様をあげておきたい。

・書いているのは二次創作の小説
・pixivにアカウントあり。TwitterのアカウントはあれどROM専で交流なし
・同人誌を出したジャンルのpixivのブックマーク数は2ケタ前半程度
・参加するのは東京の大型イベント

 このあたりの変化次第で部数の変動はかなりあるだろう。ちなみに頒布している同人誌はpixivでサンプルを告知しているが、そのサンプルについたブックマーク数よりは頒布できているので、サンプルにつくブックマーク数はあまり当てにならないのかもしれない。

 既刊だけで大丈夫か、と不安はあったものの参加してよかった。「暇問題」も資料を用意したため劇的に改善するなど、前回からの進歩もあっていいイベントだった。帰り道で幕の内弁当とビールを買って自宅で一人アフターだ。買っていただいた方々のことや、戦利品を前に至福のひとときを堪能する。「サークル活動を長く楽しむ」ために、手軽で快適な環境を作るための試行錯誤をしつつ、今後もマイペースに活動していきたい。
(文/石徹白未亜[http://itoshiromia.com/])

同人誌ケース

同人誌ケース

ちょっとこれほしいんですが。

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