今クールで一番頭が悪いけど、一番ギャグがおもしろい！　『DD北斗の拳2 イチゴ味＋』大地丙太郎監督インタビュー

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――　2年前に一度アニメ化されていますが、どんな経緯があって、設定も新たに2期製作に至ったのか、教えてください。
大地　1期が終わったあと、打ち上げで原（哲夫）先生が「必ず2期もやろう」とおっしゃってくれて（笑）。そこから1年ちょっと待って、「もうないのかな？」と思っていた頃に、「やりましょう」と声をかけていただきました。
――　原先生的にも前期のアニメの出来ばえに満足されていたと。監督としては、前シリーズの手応えはいかがでしたか？
大地　ある日、自宅へ帰ったら、親父が作ったとか関係なしに、2人の娘がリアルタイムで放送を楽しんでくれていて。下の娘が当時2４歳で、もともと『北斗の拳』は知らなかったようですけれど、楽しんでくれたので、その時は手応えを感じましたね。
――　いよいよ2期ですが、コンビニから学園とガラリと設定が変わりました。
大地　変えましたけども……結果的には“ガラリと”じゃないんですよ、コンビニが学園になっただけですから。
――（笑）。今回はアニメオリジナルでお話を作られるわけですよね？
大地　そうですね。もともと1期から、カジオさんの『DD』をベースとしつつ、オリジナルも作ろうという意図があったんです。加えて原先生からは「『天才バカボン』（赤塚不二夫）にしてほしい」とオーダーもあって、それなら、お手の物かなと引き受けさせていただいたという経緯がありますから（笑）。
――それでは今シリーズも、設定が変わっていても特にご苦労もなく……
大地　いや、苦しいですよ。苦労していますけど、楽しいというほうが大きいです。今時、ここまで思いっきりギャグをやらせてくれる作品は少ないですから。今ははじけて制作しています。
――ただ、お話全体の構成はこれから、とお聞きしました（取材は9月下旬）。
大地　まだ全部のネタだしが終わっていないんですよ。ネタを考えつつ、何本か先のものをやっているという感じです。実は前シリーズのコンビニのままだと、ネタが枯れてきそうな気がして、そこでいろいろ話しているうちに舞台が学園になったんです。最初は学園ものということで、シリーズを通しての壮大な学園ドラマ――学園に潜む影であるとか、謎の転校生が登場したりと、そういう目論見もあったのですが、それは違うんじゃないかと（笑）。

 
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