好調『ルパン三世』で、ルパンたちが描いた美談に、なぜか巨人ファンが嘆く理由とは……!?

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TVアニメ『ルパン三世』公式サイトより

　かつてのルパンを意識しつつ、新キャラクターも存在感を示し、好評を博す30年ぶりとなる新TVシリーズが放送中の『ルパン三世』。待望の第2話ではマフィアにドーピングの証拠を握られ、次戦のコパ・イタリア決勝出場を辞退するよう強要されたサッカーチームACサンマリノのエース・ブロッツィが、その証拠を盗んでほしい、とルパンに依頼する……というストーリーだった。

　このサッカーのトトカルチョ八百長事件の裏側という「大人の事情」を描いたストーリーを見ていた視聴者の中に、「とある事件」を重ね合わせ、勝手に嘆いていた人々がごく一部にいたのをご存知だろうか……？

　日本プロ野球の巨人・福田聡志投手が関与したという野球賭博「平成の“黒い霧”」問題。まだ問題の全貌は明らかになっていないが、日本シリーズを目指し、クライマックスシリーズを熱心に応援していた巨人ファンからは、「なぜこのタイミングで賭博を扱うお話なのか」「読売テレビで放送しているから余計に福田事件を重ね合わせてしまう」など、偶然のタイミングに驚きや嘆く声があげている。

　新『ルパン三世』は日本に先駆け、海外で放送された作品。アニメの制作時期を考えても、「狙った」ということはありえないのだが、大事なクライマックスシリーズ、日本シリーズを控えたタイミングで明らかになった事件を経て、勝手にアニメファン兼巨人ファンは、相当ナーバスになっているようだ。

　結局、ブロッツィは監督への恩返しやチームの貢献といった目的のため、怪我を隠していただけ。治療として薬を投与していただけだった、という男気あふれたいいお話だった第2話。ブロッツィのような男気あふれる選手が、巨人から見つかることを願うばかりである。