新作アニメ監督インタビュー

ブラック・ジャックは“ヤング”でも、その魂は変わりません 『ヤング ブラック・ジャック』加瀬充子監督 インタビュー

—— 『ヤング ブラック・ジャック』はマンガ原作ありきの作品なわけですが、脚本の作り方はどのようなかたちで進んだのでしょうか。
加瀬 プロットで全体の流れを作るのですが、それがシナリオの段階で変化したり、キャラクターをどこに入れていくのかであったりで、流れが変わっていくものなんですよね。今回の場合は、12本という短い本数ですから、ラストをどう持っていくかが肝になりました。ラストが決まれば、頭から終わりまでどういう流れで作るかの方向性が見えてくる。でも今回は、最終話が霧に包まれた状態だったんですよ。
—— 原作が連載中ですからね。
加瀬 ええ。終わらせ方は2パターンあると思ったんです。間黒男という人間のまま終わるのか、ブラック・ジャック方面に振って終わるのか。そこがなんとかまとまったところで、キャスティングについて、キャラクターをどう入れていくかが決まっていきました。
—— ラストありきのキャスティングとキャラクターだったんですね。
加瀬 そういった作り方だったので、ちょっと面白いこともできたというか……。最終話に出てくるキャラクターがいるのですが、これが第1話で顔出ししているんですよ。
—— えっ。そうなんですか。
加瀬 ええ。ぜひ視聴者の方に見つけてもらえると嬉しいですね(笑)。これはラストが見えていたからこそできたことですね。
—— 今言った話と関わっているかもしれませんが、手塚作品はスターシステム(※編注:ある作品のキャラクターが、同じ容姿で別作品の別キャラクターとして登場する。手塚治虫漫画で見られるシステム)が取り入れられています。そのあたりは、アニメでも期待していいところなんでしょうか。
加瀬 そうですね。基本的には原作の流れに沿っていますので、原作で使っているキャラクターをできるだけ登場させています。なので、今回エンディングはまさにそういう感覚で作っています。エンディングは大きくではないですが、3回変わる予定です。
—— ええっ? そうなんですか?
加瀬 そのスターシステムを使ったエンディングになっているので、スタッフロールを見てもらえないのではと心配なのですが(笑)。

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