【詳報】警察の創作? 疑われる元社員の証言および供述調書の信憑性―CG児童ポルノ裁判第7回公判

「なぞらないと模写できませんか」

被告「いいえ」

「あなたは、東京造形大学を卒業している。なぞらなくても、模写できますね」

被告「できます」

「13~15歳の少女をモデルにしたと言いましたか」

被告「年齢については言っていません」

「誰が言ったのですか」

被告「刑事さんです」

「すべて18歳未満とは」

被告「言っていません」

「供述調書の何歳という記載は」

被告「言っていません。写真集に表記された年齢は言ったことがあります」

「供述調書に記された制作過程は、私の制作方法を忠実に再現したものとあります」

被告「言っていません」

<ここで「聖少女伝説の素材画像一覧表」という資料が示される>

「素材として使ったとされる部分に、赤い線で丸がありますね」

被告「素材としては使っていませんが、少しでも参考になった部分を示せと言われて書きました。」

<さらに別の画像資料が示されるが、傍聴席からはまったく見えない。捜査当局が作成したPSDファイルをレイヤー分けした資料のようだ>

「すべての素材画像がレイヤーに出てきますね」

被告「はい」

「この資料だと作成経緯の最初に足の線が出てきますね」

被告「ありえません」

<捜査当局の記した作成経緯の順番に作成していくと、絵自体が完成しない。そのことを、これまた一枚ずつ立証していく。実在の児童が被写体となった写真をトレースしたとされている今回の事件。だが、たとえ似ていたとしても、写真でアイデアを膨らませ想像で制作していく過程で、実在の児童とは似ているけど全然違う架空の人物になっていることも明らかになっていく。しかし、またこれも同じ質問が延々と続く作業。傍聴席が次々と睡魔に敗北していく中で、12時になり三上裁判官が発言する>

三上「じゃあ、ここまでにしましょう。一旦やり始めたら、このまま続けてもらったほうが調子も上がっていいんでしょうけど……」

<今後の予定についての協議。弁護団の都合もあり日程がなかなか確定せず時間が過ぎていく>

12時15分閉廷

(取材・文=昼間 たかしhttp://t-hiruma.jp/

※なお、この裁判において弁護団はすべて手弁当でありカンパも求められている。
カンパ送付先:郵便振替「00120-3-419023 CG児童ポルノ禁止法違反弁護団」

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