「えっ、まだ連載続いていたの!?」 『DEAR BOYS』26年間の連載に幕!! それにしても「月マガは長期連載多いな」

1510_getsumaga.jpg講談社コミックプラス『DEAR BOYS ACT3』より。

 1989年に「月刊少年マガジン」(以下、「月マガ」)にて連載を開始した、八神ひろき氏の人気マンガ『DEAR BOYS』。同作の連載が12月4日発売の2016年1月号で終了することが告知されたが、むしろ世間の多くはいまだ連載が続いていたことに驚いたようだ。また、改めて「月マガ」作品の「寿命の長さが異常」という声も見られている。

『2人におまかせ!』や『G-taste』で見せる、ムチムチした女性のボディとお色気シーンに定評がある八神氏だが、長きにわたる連載にピリオドが打たれることとなった『DEAR BOYS』は、爽やかなバスケットボールマンガである。同作が全23巻、続く『ACT2』が全30巻、現在連載中の『ACT3』が19巻まで刊行されているが、遂に『ACT3』の残り2話で終わりを迎えるという。

 07年に「第31回講談社漫画賞」少年部門を受賞。また、TVアニメ化、ゲーム化、ミュージカル化などの展開をみせた『DEAR BOYS』。しかし、26年も続いているためか終了が報じられると、ファンからの悲しみの声と共に「えっ、まだ連載続いていたの!?」「終わってないことを今知った」「長くね?」など、驚きの声で溢れた。中には、あまりの長さに「読んでた俺らが、BOYSからおっさんになってるわ。って、やかましいわ!」と自虐まじりに笑いを誘うおっさんマンガファンも。

 また同時に、「マジで月マガは長期連載多いな」「修羅もチンミもまだやってるし、月マガは基本引っ張る」「月マガの作家陣の平均年齢いくつだよ」など、「月マガ」連載作品の寿命を指摘する声も多く見られた。

 先月、最新刊となる『鉄拳チンミLegends』19巻が発売され、「しっかりした設定、丁寧に描かれるストーリー、躍動感ある画力と構図。読み続けてなお、益々好きになる作品」「チンミは今のほうが面白い」など、今も愛され続ける前川たけし氏の『鉄拳チンミ』の連載開始は83年。また、15年7月号にて連載終了となった川原正敏氏の『修羅の門』も長期休載を挟んだものの、連載開始は89年。さらに、川原氏はスピンオフ連作シリーズ『修羅の刻』も90年から同時進行で開始しており、10年に終了となった『海皇紀』も12年間の長期連載となっていた。

「月マガ」はほかにも、『遮那王義経』が14年間、『なんと孫六』に至っては33年間も連載が続いていた。現在、『中原繚乱編』が連載中の『龍狼伝』も1993年から始まっているが、「何かに覚醒してしまった真澄は、志狼と出会ったらちゃんと話せるんでしょうね!」「真澄のレベルアップは凄まじい」とファンが嘆くなど、いまだ終わりが見えそうにない。

 世界には、1897年から今もなお連載が続く、ギネス世界記録に認定されているコミックストリップ形式の作品や、61年間という単独作家による世界最長連載マンガも存在する。国内でも、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(集英社)や『ゴルゴ13』(小学館)をはじめとした連載長寿作品が多数ある。長く続けるのは相当のガッツや体力が要求されるが、「月マガ」の作家陣にもまだまだ連載を続けていただき、ファンを喜ばせてほしいものだ。
(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は講談社。)

DEAR BOYS ACT 3(1)

DEAR BOYS ACT 3(1)

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