三上「動画はご覧になりましたか」
壇「奥村先生が購入したのを拝見しました」
三上「保存していますか」
壇「証拠請求しています」
三上「琴音さらさんが、18歳以上という根拠はありますか」
壇「撮影会のホームページのキャッシュがあります。また何十本も出演していますので業界的にあり得ない。児童ポルノであれば回収になってしまいますから、制作会社も年齢チェックしています」
三上「撮影会のホームページは」
壇「証拠として提出しています。横谷先生の尋問の時に保存を忘れていたので、Googleのキャッシュを保存しました」
三上「このホームページのどこが18歳以上を示していますか」
壇「プロフィールに23歳と書いています。あと動画を見ると、どう見ても未成年に見えない」
<続いて、鈴木検察官からの質問が始まる>
鈴木「AVのタイトルのネット上への掲載時期は?」
壇「確認していませんが、販売開始日を見ればわかるんじゃないでしょうか」
鈴木「2014年2月28日に掲載され6月30日販売開始とありますが、証人尋問は2月13日でした。この対応関係は」
壇「予約されていたか、先行販売。いずれにしても、このタイトルで同じサンプル画像です」
鈴木「18歳以上の根拠はわかったが、女優の本名は確認できましたか」
壇「既に引退しているので、この方もプライベートについて話したくないと思うので、名前、生年月日は確認していませんが、撮影時の年齢は確認しています」
<裁判官からの弁護士への質問を挟んで、検察側証人が出廷する。三上裁判官が名前を確認。証人が「佐々木ヒデノリ」ですと答える。先生の後、検察側の質問が始まり鈴木検察官が立ち上がる>
鈴木「あなたは以前、メロンブックスに勤務していましたね」
佐々木「はい」
鈴木「どういう業務の会社ですか」
佐々木「マンガや同人誌を販売していました」
鈴木「いつ退職しましたか」
佐々木「2014年6月です」
鈴木「正社員になったのは、いつですか」
佐々木「2010年9月か10月です」
鈴木「その前からメロンブックスの業務はやっていましたか」
佐々木「はい」
鈴木「当時の業務は」
佐々木「電子書籍の運営と販売です」
鈴木「その内容は」
佐々木「登録された作品の審査、対応。サークル様への支払いなどの事務処理です」
鈴木「サークル様とはどういうことですか」
佐々木「個人の作家様の屋号の意味で言いました」
鈴木「依頼してくる人をサークル様と呼ぶのですね」
佐々木「はい」
鈴木「退職までダウンロード販売の部署にいましたね」
佐々木「退職した1年半前まではそうです」
鈴木「正社員になる前に関係していた業務は」
佐々木「主に作品の審査及び、サークル様へのお支払い事務手続きです」
鈴木「正社員になる前の業務は」
佐々木「主に作品の審査及びお支払い業務です」
鈴木「その当時のサイト名は」
佐々木「メロンブックスドットコムです」
鈴木「いつから関与していましたか」
佐々木「2006年頃からアルバイトとして手伝いをしていました」
鈴木「具体的には」
佐々木「事務処理及び審査です」
鈴木「メロンブックスで『聖少女伝説』を販売していたことを知っていますか」
佐々木「はい」
鈴木「2008年、2009年に『聖少女伝説』『聖少女伝説2』が販売開始された時に、関与していましたか」
佐々木「はい」
鈴木「どのように関与していましたか」
佐々木「審査を行っていましたか」
鈴木「簡単でよいのですが、2008年、2009年の登録の流れを教えて下さい」
佐々木「まず作家様から登録があります。運営側で名前や内容を審査して、問題がなければ販売が開始されます」
鈴木「運営側は、どのようにして登録を知ることになりますか」
佐々木「作品を登録すると運営側の画面に表示されます。登録されたら運営側でダウンロードして作品をチェックします」
鈴木「すべて審査しますか」
佐々木「はい」
鈴木「すべてを見ますか」
佐々木「全部ではありません。イラスト集であれば、ランダムに抽出します」
鈴木「2008、2009年当時、どういう観点で問題があるか否かを見ていましたか」
佐々木「主に性器の修正、権利関係、児童ポルノ的表現です」
鈴木「性器の修正はなぜですか」
佐々木「ワイセツに問われる可能性があるための確認です」
鈴木「具体的には」
佐々木「性器の部位に修正がなければ問題となると判断します」
鈴木「権利の関係は」
佐々木「盗作や模写などを審査する場合があります」
鈴木「具体的には」
佐々木「模写や商品の写真など、著作権を侵害している場合です」
鈴木「児童ポルノは」
佐々木「児童ポルノに該当するような年齢を表記したり小物の表現をしている場合に審査します」
鈴木「小物とは」
佐々木「ランドセルを持っているキャラクターに関しては、小学生と認識される表現なので審査します」
鈴木「あなた以外にも審査していましたね」
佐々木「ほかにも社員がいました」
鈴木「何名ですか」
佐々木「当時は2名です」
鈴木「お名前は」
佐々木「辻と三浦です」
鈴木「どちらが上役ですか」
佐々木「辻がダウンロードの統括です」
鈴木「審査の役割分担は」
佐々木「私と三浦が審査していました」
鈴木「あなたたち以外に法務であったり審査に関与する部署はありましたか」
佐々木「ありませんでした」
鈴木「辻さんの上のほうは、どこまで関与していましたか」
佐々木「ダウンロードについては辻の判断です」
鈴木「今回のCGのうち『聖少女伝説』は覚えていますね」
佐々木「はい」
鈴木「関与していましたか」
佐々木「登録があったのを確認したのは私だったと思います」
鈴木「すんなりOKになると思いましたか」
佐々木「いえ、当時のスタッフ間で意見交換をしました」
鈴木「何か問題がありえるということでしたか」
佐々木「写実的でしたので、写真をスキャンしたのではないかと意見交換をしていました」
鈴木「写実的だと何か問題があるのですか」
佐々木「写真をスキャニングすると、権利や肖像権に問題があるので議論しました」
鈴木「写真ではないという前提ですね」
佐々木「イラストとして登録してあり、写真ではないという前提です」
鈴木「このような作品の扱いはありましたか」
佐々木「いいえ、多くはデフォルメされたりマンガ的キャラクターのものです」
鈴木「デフォルメとは」
佐々木「頭身を縮めたり、マンガ的表現です。写実的なものは少なかったと思います」
鈴木「社内での意見交換の結論は」
佐々木「結論は出なかったと思います」
鈴木「なぜ販売を行いましたか」
佐々木「当時、別の担当者がサークルに連絡をしてスキャニングしたものではないと確認したと思います」
鈴木「どういう手段で」
佐々木「メールで連絡したと思います」
鈴木「メールアドレスは」
佐々木「問い合わせ用のメアドです」
鈴木「あなた自身がメールを作成した記憶は」
佐々木「ありません」
鈴木「誰が送信しましたか」
佐々木「覚えてません」
鈴木「返信は誰が受け取りましたか」
佐々木「記憶にありません」
鈴木「どんな記憶がありますか」
佐々木「社内で加工したものではないということだったと、話をしたと記憶しています」
鈴木「この作品はワイセツだと検討しましたか」
佐々木「性器の問題はありません。児童ポルノは年齢が書いていないから児童ポルノではないと認識していました」
鈴木「発育が十分でないのがわかりますよね」
佐々木「写真と絵の違いです。写真は年齢が確認できると思います。イラストは作家の描き方で変わると思います」
鈴木「2008年頃にモデルとなっている写真があるという記憶は」
佐々木「ありません」
鈴木「ネットで調べた記憶は」
佐々木「ありません」
鈴木「『聖少女伝説2』の申請は覚えてますか」
佐々木「はい」
鈴木「あなたは審査に関与されていますか」
佐々木「はい」
鈴木「販売許可をしましたよね」
佐々木「辻に確認した上で、販売を開始しました」
鈴木「問題がないという認識でしたか」
佐々木「前作同様問題がないと判断しました」
鈴木「作家から実際の写真を使っていないという連絡がありましたね」
佐々木「はい、登録の時の申し送りに、自分で想像して描いたものだと」
【詳報】なんかのネガキャンか? メロンブックス元社員が検察側証人に出廷 CG児童ポルノ裁判第6回公判のページです。おたぽるは、その他、同人誌、児童ポルノ法、表現問題、メロンブックス、貧乳の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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