【シリーズ「ももクロと、おやじノフたちの現在地」case.10】

「ライオンズを愛して35年、『ももクロ愛』3年。でも、それ以上に家族を愛する“妻にももっと推され隊”」Leoさん(43)の場合

――ということは、ももクロが仕事面でも役に立ったと?

Leo そりゃそうですよ。仕事なんて壁だらけじゃないですか。杏果さんだって、(歌手なのに)声が出せなくなったとき、辛かっただろうけどニコニコしながら頑張ってるってのは、推しだからこそ強く感じます。「杏果、がんばってたしな」って。

――そろそろ、ももクロの人気にも翳りが出始めたというウワサを聞きますが、それは感じますか?

Leo ライブを観たくてもチケットが取れないし、会えない。そういうところは、人気が陰る原因かもしれないですね。若い人は観やすくて会いやすい、接触できるアイドルに流れる傾向があるみたいですから。だから握手会とかに行くわけで。ももクロの場合は「接触」したいっていうファンが少ないんじゃないですかね?

――たとえば、ももクロの終わりを考えることはありますか?

Leo 本人たちが「終わらない」と言ってますから、終わらないんだろうと。ひょっとしたらあるのかもしれないけど、今は、「目の前にいる彼女たちを」っていう考えです。

――自分のモノノフとしての終わりとは?

Leo いや、ないですね。誰かに言われて辞めるってことはないです。ライオンズも30年以上応援し続けてますからね。彼女たちがオバちゃんになっても、ももクロやっていれば、ボクもモノノフです!

――たとえばももクロが世の中に登場しなかったとしたら、何かに熱中できていたことはありますか?

Leo 相変わらずライオンズだと思います。他のアイドルってのは、絶対ないですね。絶対です。

――それでは、Leoさんにとってももクロとはなんですか?

Leo 深い質問ですね……。(しばらく考えて)カッコつけた言い方かもしれませんが、『人生のかすがい』ですかね。仕事で失敗してもまた頑張ろうって思えるし、いちばん大きいのは娘との接点です。「オヤジ、うぜえ」なんて難しい年頃で、もう娘との接点なんて持てないまま終わるんだろうなって思ってたところに彼女たちが現れて、近寄るのもイヤがってた娘が、「パパ、今日ももクロちゃん出てて、こんなのあったんだよ」って、隣に座ってスマホの画面見せてくれるんです。特に、れにちゃんなんか家族とどこにいったとか言うじゃないですか。娘にしても、大好きなれにちゃんが家族を大事にしてるんだから、アタシもしなきゃって思ってるみたいで、そのへんが「ももクロ、ありがとう!」って感謝しかないです。「子はかすがい」って言いますけど、子どもはボクの人生なんで、かけがえのない子どもとの接点をつないでくれたももクロちゃんは、まさに『人生のかすがい』です。

――いいお話ですね。そうなると、娘さんが他のアイドルに推し変するのが恐いですね。

Leo そんなことがあったら大ピンチですよ(笑)。

 * * *

 杏果のうちわを持って立つスーツ姿の男性は、家族思いの、ある意味「どこにでもいるお父さん」に見えた。しかし、離れつつあった娘との絆をつないでくれたももクロへの感謝と家族の愛を人生の糧とする「最高のおやじノフ」でもあった。Leoさんがももクロからもらった“ありがとうのプレゼント”は、「娘とのひととき」だったようだ。

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