金もある、仕事もある、時間の余裕もある……そんなアラウンド40から50な男性たちを虜にし、大量の“おやじノフ”を生み出した、ももクロこと「ももいろクローバーZ」。2012年にはデビュー以来の悲願だった『NHK紅白歌合戦』に出場し、14年には国立競技場ライブも成功させ今夏はエコパアリーナ2days、またクリスマスには軽井沢スノーパーク3daysライブを予定するなど、今まさに栄華を極めたといっていい。
だが、どんな季節にも終わりはくるもの。やがて訪れる「ももクロの終わり」を、おやじノフたちはどう考えているのか。そして、彼ら自身の“推しごと”の行方は?
シリーズ「ももクロと、おやじノフたちの現在地」。総勢10人のおやじノフたちに、モノノフとしての始まりと終わりを語ってもらった。「ももいろクローバーZ」とモノノフの間には、何が存在していたのか。そしてそれは、今後どうなっていくのか。アイドルが与えた「夢」の実像が浮かび上がる──。(取材・文=関口ヒサヨシ)
case.09●ニックネーム「ようまん」の場合
年齢/52歳
家族構成/妻
職業/会社役員
数少ない五十路ノフ2人目は、前回登場していただいたすーさんからの紹介で、30年来の友人というようまんさんだ。会社でも責任ある立場。アイドルのコンサートなんて松田聖子以来と聞いて、相当なカタブツと思ったが実は……タマノフの愛妻物語。
* * *
――すーさんとはオフ会か感想戦でお友だちになられたんですか?
ようまん いえいえ、オフ会とか出たことないんですよ。すーさんとはもう、30年来の友だちで、ライブ後はいつも2人で飲んでます(笑)。
――あ、リア友なんですね。どちらが先にももクロを知ったんですか?
ようまん すーさんです。12年の春頃ですけど、すーさんに「ももクロ、面白いよ」って言われたんです。けど、その時は別になんとも思わなかったんですよ。アイドルなんて興味なかったですから。
でも、初めて「怪盗」を聞いた時に、面白い歌だなって思って、それで、YouTube見たらさらに面白い。こんな変わったアイドルがいるんだって。ライブに行くなんて、松田聖子以来でしたから(笑)。
――松田聖子! ということは、50手前でアイドルにハマったってことじゃないですか。奥様はなんと言ってました?
ようまん 「バカじゃないの」って言われましたよ。汚いもの見るような目でしたね(笑)。
●いい歳こいてファンクラブなんか! それが今では夫婦で
――今も同じですか?
ようまん 今は一緒にライブ行ってます(笑)。チケットを当てるために、かみさんもAEに入れたんですけど、それで一緒にライブ行くようになったら、会場の一体感が楽しかったみたいですね。今ではすっかり、しおりん推しです。まあ、ワタシも箱寄りの黄色推しですけど(笑)。
最初はライブ行ってもフリコピするのも恥ずかしくて、オーバーチュアーでも小さく「オイッ」てやるだけでしたから。それが今では、「ウリャ、オイ」が楽しみで。
――今回のインタビューで初のしおりん推しですよ! ファンクラブに入るのってどうでした?
ようまん すーさんが入るっていうの聞いて、ボクは躊躇したんですよ。いやー、アイドルのファンクラブって、やっぱりいい歳こいて恥ずかしいっていうのが先でしたね(笑)。でも、入らないとチケット取れないし。そう思ってたら、いつの間にか夫婦で入ってましたけど(笑)。
――ももクロが好きだって言った時、お友だちの反応は?
ようまん 年下の友だちは「えーっ」っていう感じでしたね。野球仲間が多いんで、アイドルにのめり込むヤツはほとんどいないんですよ。
会社の人間には話してないですね。まあ、特に言うこともないかなって。テレビ番組とかの話はしますけど、ももクロ好きだとは言ってないです。
「アイドルなんか興味ないはずだったのに、今は夫婦して『ももクロしか見えない!』」ようまんさん(52)の場合のページです。おたぽるは、人気連載、アイドル、アイドル&声優、ももいろクローバーZ、モノノフ、【シリーズ「ももクロと、おやじノフたちの現在地」】、インタビュー、ツインテールの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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