金もある、仕事もある、時間の余裕もある……そんなアラウンド40から50な男性たちを虜にし、大量の“おやじノフ”を生み出した、ももクロこと「ももいろクローバーZ」。2012年にはデビュー以来の悲願だった『NHK紅白歌合戦』に出場し、14年には国立競技場ライブも成功させ今夏はエコパアリーナ2days、またクリスマスには軽井沢スノーパーク3daysライブを予定するなど、今まさに栄華を極めたといっていい。
だが、どんな季節にも終わりはくるもの。やがて訪れる「ももクロの終わり」を、おやじノフたちはどう考えているのか。そして、彼ら自身の“推しごと”の行方は?
シリーズ「ももクロと、おやじノフたちの現在地」。総勢10人のおやじノフたちに、モノノフとしての始まりと終わりを語ってもらった。「ももいろクローバーZ」とモノノフの間には、何が存在していたのか。そしてそれは、今後どうなっていくのか。アイドルが与えた「夢」の実像が浮かび上がる──。(取材・文=関口ヒサヨシ)
case.07●ニックネーム「よっしー」の場合
年齢/40歳
家族構成/妻、娘2人、息子1人
職業/医師
よっしーさんは筆者の感想戦仲間ではなく、現場で知り合ったわけでもなく、はたまたノフ仲間からの紹介でもない。知人の知人から紹介していただいた四十路ノフで、今回が初対面である。格闘技仲間というので、少しビビりつつ待ち合わせしたのだが……。
* * *
──初めまして。格闘技をやってる方と聞いたんで、もっとごっつい方をイメージしてたんですけど、意外にシュッとした感じでちょっと安心しました(笑)。まずはももクロとの出会いを教えてください。
よっしー はい。12年の終わり頃、たまたまYouTube見てたら、オープニング曲やナレーションがプライドみたいなライブ映像が出て来て、「なんだこりゃ?」って見たら、それが11ももクリだったんです。それでちょっと気になって、「コレを見たらだれでもハマる」みたいな動画があるじゃないですか、それを見たら、アイドルなのに、汗だくになって唄って踊ってるんですよ。見事にハマっちゃいました(笑)。同じ時期にもももクロにハマった格闘技仲間多かったですよ。
──それまでアイドルのファンっていうのは?
よっしー それがまったくいないんですよ。格闘技仲間も、いきなりももクロから入ってスタダDDになっていくヤツが多いんですよ。ももクロにはそういうドルオタじゃない人の感性を呼び覚ます魅力があるのかもしれないですね。
──実際、そういう人多いですよね。なんでももクロにハマると思いますか?
よっしー それは仲間ともよく話すんですけど、震災後って世間が暗い雰囲気だったじゃないですか。その中に目標を持って進んでいく彼女たちの姿に希望を見いだしたっていうか、生き方にハマっちゃったんじゃないかって感じです。
テレビの中で見るアイドルって、顔に髪の毛引っ付けて汗だくで踊るイメージないじゃないですか。それなのに、「イマドキこういう泥臭いアイドルってのもいるんだな」って。そんなのを見ているうちに、サマダイ12(夏西武)のDVD買って来て、杏果さんがいきなり泣きながら唄ってるのを見て、一瞬でハマっちゃいました(笑)。
──あ、そのライブでハマったノフ多いですね。実はワタシもです(笑)。ご家族にはそれを言いましたか?
よっしー 妻と娘ふたり、息子がひとりいるんですけど、もう、すぐに言いましたね、「ももクロ、めっちゃおもしろいよ!」って。
――そのとき奥様の反応は?
よっしー 別になんとも言ってなかったですね(笑)。「また他の物にハマり出したな」程度じゃないですか? そのあと、子供祭とか国立ではファミリー席が当たったんで、家族みんなで見に行ったんですけどね。子供は普通にももクロ好きみたいですけど、奥さんには全然響かないですね(笑)。
「『ももクロと0センチの接近!』他界する仲間にDD誘われても、なびかない“緑の誓い”」よっしーさん(40)の場合のページです。おたぽるは、人気連載、アイドル、アイドル&声優、ももいろクローバーZ、モノノフ、【シリーズ「ももクロと、おやじノフたちの現在地」】、インタビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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