「『サムメンコ』が痛かった…」!? アニメ制作スタジオ“マングローブ”自己破産へ! 業界への影響は?

1510gyakusatu.jpg劇場アニメ『虐殺器官』公式サイトより

(株)マングローブが9月29日に自己破産申請の準備に入ったことが一部報道で伝えられ、アニメ業界・アニメファンに衝撃が走った。

 マングローブは、サンライズのプロデューサーだった小林真一郎氏、高知山隆氏らによって2002年に設立。その後、早くも04年には『サムライチャンプルー』で、“元請制作”(企画立案からアニメ制作の全般を請け負うこと)を開始。

『サムライチャンプルー』は独特のタッチや演出、高クオリティーな作画が受け、海外でも放送されるなど好評を博した。その後も『Ergo Proxy』(06年)、『ミチコとハッチン』(08年)など、一癖ある作品を制作している。

 オリジナル以外にも『神のみぞ知るセカイ』シリーズ、『ハヤテのごとく!』シリーズ(ともに小学館)を手がけるなど、複数の大手企業から受注を得て、13年10月期には年収入高約10億1,700万円を計上していた。ところがその後はヒット作に恵まれず、14年10月期の年収入高は約4億6,000万円と半減以下になってしまい、現在に至ってしまったようだ。

 アニメファンにも衝撃だったようで、「マジか…」「『サムライチャンプルー』好きだったのになぁ」「『神しる』続編見たかった」と驚きや嘆きをあらわす意見がネット上には多かったが、一方で「前からやばいって話はあった」「最近の作品のBlu-ray、DVDの売り上げ見ればしょうがない」「『サムライフラメンコ』の大コケが痛かった」と、破産やむなしとの声も多いようだ。

「アニメの制作本数は相変わらず多いままで、最近は制作会社を見つけるのも一苦労と聞きます。かと言ってアニメの制作予算が増えているわけでもありませんし、一方で最近のファンに受けるためには、ある程度のクオリティーは必須。だからスケジュールが押し、つい制作予算を超過してしまう。さらにスタジオにとって収入の柱となる、Blu-rayやDVDの売り上げもじわじわと減ってきています。10年にも老舗スタジオのグループ・タックの倒産がありましたが、厳しいスタジオはまだまだあるかもしれません」(アニメ誌ライター)

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2巻以降も無事に発売されるのでしょうか…

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