【シリーズ「ももクロと、おやじノフたちの現在地」case.03】

「大キライだけど大好き!『ももクロ』がいる限り、死ぬまで“堂々モノノフ宣言!”」マコトスさん(48)の場合

mnnfint_032011年1月、護国寺で初詣

 金もある、仕事もある、時間の余裕もある……そんなアラウンド40から50な男性たちを虜にし、大量の“おやじノフ”を生み出した、ももクロこと「ももいろクローバーZ」。2012年にはデビュー以来の悲願だった『NHK紅白歌合戦』に出場し、14年には国立競技場ライブも成功させ今夏はエコパアリーナ2days、またクリスマスには軽井沢スノーパーク3daysライブを予定するなど、今まさに栄華を極めたといっていい。

 だが、どんな季節にも終わりはくるもの。やがて訪れる「ももクロの終わり」を、おやじノフたちはどう考えているのか。そして、彼ら自身の“推しごと”の行方は?

 シリーズ「ももクロと、おやじノフたちの現在地」。総勢10人のおやじノフたちに、モノノフとしての始まりと終わりを語ってもらった。「ももいろクローバーZ」とモノノフの間には、何が存在していたのか。そしてそれは、今後どうなっていくのか。アイドルが与えた「夢」の実像が浮かび上がる──。(取材・文=関口ヒサヨシ)

case.03●ニックネーム「マコトス」の場合

年齢/48歳
家族構成/妻、娘2人、息子1人
職業/公務員

 8月末、幕張で行われたAEイベントの2時間ほど前、会場近くのカフェで待ち合わせた。緑色の家紋Tシャツにカモ柄のパンツ姿で現れたマコトスさんは、東海地方から新幹線でやってきた。

 * * *

――はるばるご苦労様です! 桃神祭以来だから、ちょうど1カ月ぶりですね。暑い2日間でしたね。

マコトス 暑かったですね~。何にもしてないのに、かなり日焼けしちゃったよ。

――初めてお会いしたのは国立の感想戦でしたけど、マコトスさんがノフになるきっかけってなんだったんですか?

マコトス ももクロが気になり出したのは、確か2012年11月23日の『ミュージックステーション』なんですよ。「さらば」見て、変わった曲だなって思ってYouTube検索したら「猛烈」があって、「何だコレ?」って(笑)。で、「Z伝説」や「怪盗少女」見て、スッゲーなって。歌も踊りもヘタだったけど、今まで見たことないなって、心にひっかかった。たぶん、他のノフさんと違うのは、ボク、それまではアイドル嫌いだったんですよ。全否定。好きになったアイドルなんて、ひとりもいなかった。

●ドンドン好きになっていくのに告白できない!

――そういう人を待ってました(笑)! じゃ、なんでももクロに?

マコトス ずっと見てると、一生懸命なんですよ。他のアイドルも一生懸命やってるんでしょうけど、その一生懸命ぶりが本気なんですよ。なんでこんなに本気なのかなって(ももクロの)経歴調べたら、ある意味ストーリーになってるんです。でも、これひょっとして、だれかが成長していく過程を創作してるんじゃないのかとも思った。それでも、うまい作り方してるなと。そこまでは、まだ完全に第三者的な見方ですよ。

 その頃高校生だった娘が、学校の学園祭でももクロ唄ったり踊ったりしてた時期だったんです。全盛期だったんでしょうね。その年の年末年始にかけて、CSでももクロのライブを連続で放送してたんで、レコーダーに録画したんですよ。でも、アイドルを否定してた今までの自分がいるでしょ、リビングでビデオ見たいんだけど、見れない(笑)。そうこうしてるうちに妻がももクロにハマったんです。帰ると毎日ももクロ見てて、しょうがないから、ボクは自分の部屋の小さなパソコンでこっそり見て悶々としてたの(笑)。

 そのうちももクリ’12があって、紅白初出場でしょ、金沢クノでしょ、その次に西武で一大事があって……。その頃にはもう、ホントにライブに行きたくて行きたくてしょうがないの。でも恥ずかしいし、チケットをどうすればいいかもわからない。もう、ドンドンドンドンももクロが好きになっていくのに、誰にも言えないっていうストレスがたまって、破裂しそうなんですよ。

――まるで中学生の初恋じゃないですか! どうやって告白したんですか?

マコトス そう。そこまでいったらもう、家族に言おうと思って。5月の誕生日の夜、みんなで食事してるとき、「オレも、ももクロ毎日見てる。ハマってるんだよ」って、ポツリと言ったの。そしたら次女が、「アタシはももクロがデビューした時から好きだった」って。「アラそうなの。先輩じゃん」って(笑)。そこから家族で、ももクロのいろんなこと話すようになったの。1人でライブ行くの恥ずかしいから、娘と一緒に行ければなと思ってAEにも入ったし。

 そこから富士急クノと日産、ももクラLV、GOUNNツアー福岡と行ったんだけど、今度は出張とか仕事との両立が難しくなってきた。で、とうとう職場の仲間にも打ち明けたんですよ。好きになってから誰にも言ってなくて、ツイッターもやり方知らなくて、自分だけで悶々としてたから、そこから1時間半、ももクロのことバーッと熱く話したんですよ(笑)。そしたらみんな、すっごい羨むんですよ。「この歳になって、そこまで好きになれるもの見つけられていいな」って。ボクらの年代で、ハマれるものってなかなか見つけられないじゃないですか。恥もプライドも捨てて告白してよかったよ(笑)。

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