“SFライトノベルの金字塔”『銀河英雄伝説』再マンガ化も「フジリュー、メカ描けるの?」

1509_gineiden.jpg集英社『封神演義ドットコム』より。

 今年8月に新作アニメーションを展開すると報じられ、ファンを歓喜させた『銀河英雄伝説』(トクマ・ノベルズなど)。田中芳樹氏による“SFライトノベルの金字塔”とも呼ばれる同作が、再アニメ化に続き、再マンガ化されることが決定した。ただ、マンガ化に挑むのが藤崎竜氏ということで、やや不安に感じるファンが多いようだ。

 1982年の第1巻登場以来、約5年にわたり10巻(外伝を除く)まで刊行された『銀河英雄伝説』。累計1,500万部を誇る同作は、銀河系に一大王朝を築きあげた帝国と、民主主義を掲げる自由惑星同盟が繰り広げる飽くなき闘争の中、若き帝国の将“常勝の天才”ラインハルト・フォン・ローエングラムと、同盟が誇る不世出の軍略家“不敗の魔術師”ヤン・ウェンリーを軸に描かれる壮大な物語となっている。刊行を終えた翌88年には、優れたSF作品に送られる星雲賞も受賞した傑作ライトノベルだ。

 星雲賞を受賞した88年からは、総作画監督に本木久年氏、清水恵蔵氏、メカ作画監督に高橋英樹氏らを迎え、2000年までOVAとしてアニメ化され人気を博した。また、劇場版も3本が公開、11年からは幾度となく舞台化されている。さらに、イラストレーターとしても名高い道原かつみ氏によるマンガも、1986年から掲載誌を変えつつ連載されてきた。こちらも原作、アニメに並び多くのファンを有する。

 その『銀河英雄伝説』の再マンガ化が、10月8日発売の「週刊ヤングジャンプ」(集英社)にて連載開始決定。道原氏に続きマンガを手掛けるのは、『封神演義』や『屍鬼』(共に集英社)で知られる藤崎竜氏となる。

 ただ、ファンにとっては喜ばしいニュースであるにも関わらず、「フジリューかよ」「メカ描けるの?」「『waqwaq』で超スベったじゃん」など、藤崎氏を受け入れがたしとする声が上がっている。また、藤崎氏の独特なペンタッチも、「薄くね?」「なんか淡いんだよな」「力強い作画が良かった」と、『銀河英雄伝説』に向かないというファンも多く見られた。

 ほかにも、「アルスラーンといいなんでまた田中?」「銀英伝とかアルスラーンとか、芳樹最近金に困ってんの?」「アルスラーンも微妙だったんだよな」など、原作者・田中氏の『アルスラーン戦記』(角川書店など)を荒川弘氏がマンガ化(講談社)し、さらにTVアニメ化もされたことを引き合いに出し、不安視する声も。

「銀英って、アニメも新キャストで新たにリメイクするって話出てたろ。それも絡んでんのか?」とファンからも指摘があったが、来年展開予定のProduction I.Gが制作する新作アニメーションとの絡みがあるのかもしれない。そうなると、アニメ版も藤崎氏のデザインになる可能性も考えられるが……。

 かつて「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて連載されていた『封神演義』以来、ヒット作がないと言われることが多い藤崎氏。『銀河英雄伝説』で見事復活を遂げることができるだろうか。是非とも多くのファンの予想を覆し、かつ道原氏版を超える作品に仕上げていただきたいものだ。

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