【シリーズ「ももクロと、おやじノフたちの現在地」case.01】

「『ももクロはピークを過ぎた』と言われても、そこから何を見せてくれるかが楽しみ」ひろっぺさん(40)の場合

──ももクロにハマってから、生活は変わった?

ひろっぺ 基本的にはあまり変わらないですよ。CDやブルーレイの発売日とかライブやイベントが近づくと、それを楽しみに頑張れるっていうのはありますけど。変わったといえば、前より旅行好きになったところです。関東より遠いところ、たとえば博多とか札幌とかに遠征するほうが好きだし、テンションが上がります。ライブの後にその土地の旨いものを食べて、仲間とももクロを語り合いながらビールを飲むのが最高です(笑)。

──最高ですよね(笑)! オフ会や感想戦に初めて参加したのは?

ひろっぺ 13秋のGOUNNツアーの博多です。大航海ツアーで会った人はエビに他界しちゃって、ちょっと寂しいですね。指祭りやフリーライブでエビやしゃちも見たんですけど、ボクにはピンとこなかったですね。(ももクロには)思い入れもあるし、(しゃちやたこは)歴史もわからないので、パッと観に行っても楽しめるかなっていう感じです。

●ライブで射した後光と、泣きながらの熱唱に感動した“あの日”

──今まで特に印象に残ってるエピソードってあります?

ひろっぺ 先ほどお話した大航海ツアー最終日の横浜ブリッツなんですけど、東日本大震災からちょうど1年目の日で、1分間の黙祷から始まったんです。個人的なことですけど、家族や友人が被災して大変だったので、いろいろ思うことがありまして。その後、メンバーの後ろから後光が射したような演出でOVERTUREが流れて、身震いしました。しかも一曲目が大好きな「猛烈」で、一気に引き込まれちゃいました。

 その日は「ニッポン万歳」の東北パートで杏果が泣きながら歌っていたり、ダブルアンコールで「未来へススメ」があったり、とても印象深いです。特に「Z伝説」のパフォーマンスと歌詞、夏菜子の笑顔には救われました。

――ひろっぺさんは国立の時、感激のあまり帰るときもなかなか席を立つことができなかったと聞きましたが、何があったんですか?

ひろっぺ それは……最後に夏菜子からリーダーとしての覚悟、「これからもずっとずっと、みんなに嫌なことがあっても、私たちを観て、ずっと笑っててほしい」という言葉があったじゃないですか。それが胸に響いて放心状態だったんです。

──あの言葉には感動させられましたね。でも、そんなももクロもピークを過ぎたのではという声がありますが。

ひろっぺ それは人によって捕らえ方が違うから、難しいですね。売り上げや動員数だけでは計れないし、ファンになった時期によっても(感じ方は)変わってくると思うので。ボクは、ピークを過ぎて落ち目になったといわれても、そこから何を見せてくれるのかが楽しみですね。順風満帆より逆境の方が似合うんですよ、ももクロには(笑)。

――では、ももクロが登場しなかったとしたら、今ごろ何かに熱中できていたと思いますか?

ひろっぺ うーん、どっぷり何かにハマるってことは、おそらくなかっただろうと思いますね。

──ももクロの終わりって、どんなふうに考えますか?

ひろっぺ メンバーが女性版「嵐」を目指すと言ってる以上、今のところ、ももクロを終わらせるつもりはないとは思うんですけど、いつの日か終わることになったとするなら、解散ライブは絶対行きたいですね。ももクロのラストライブ……想像しただけで目頭が(笑)。今、当たり前のようにライブに行けるのは幸せなことなんですよね、きっと。

──そうなのかも知れないですね。では、自分自身のモノノフの終わりは?

ひろっぺ そのラストライブを見届けるまで応援します!

──それでは最後に、あなたにとってももクロとは?

ひろっぺ う~ん難しいですね、ひと言で言うのは……。ももクロは、5人の輝くような笑顔と歌とダンスを見てるだけで、幸せな気持ちにさせてくれる存在なので、ボクにとっては「支え」というのが一番合ってる気がします。

 * * *

 地元・福島の「復興の日」から始まった、ももクロとの歴史。時を経て、それがやがて色褪せたとしても、自分の中で小さな炎として燃え続けていればそれでいい……。誰がなんと言おうと変わらない、彼女たちの“笑顔百景”こそが、デコノフの「支え」となる。

[case.02につづく]

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