ビデオゲームは一生の趣味の時代に! ゲームは高齢者に様々なメリットをもたらすことが判明

●脳の発育

 独・ベルリンのマックス・プランク人間発達研究所のシモーネ・クーン教授が、『スーパーマリオ64DS』を2カ月間以上プレイした被験者の脳をfMRI(functional MRI)にかけて分析したところ、ゲームをプレイする前よりも脳の3カ所(前頭前皮質、右海馬、小脳)に発育が見られたという。

 ニンテンドーDSの2画面の表示を同時に見て車体の動きを把握しながら操作することで、脳の発育が促されたのではないかということだ。

●明晰さの維持

 米・カリフォルニア大学のアダム・ガザレイ教授が率いる研究チームが開発したドライビングシミュレーションゲーム『Neuroracer』は、高齢者の認知機能を向上させる目的で作られたゲームだ。

 この『Neuroracer』を累計12時間プレイした60~85歳の高齢者は作業記憶力が向上し、集中を持続できる時間が延びたということだ。またゲーム初心者の20歳の若者を負かすほどゲームの技量も向上したのだ。このことから、ビデオゲームは現実の生活に役立つ能力を育み、老化による知能低下を食い止める可能性を秘めていることが示唆されることになったという。

 また、BBCのドキュメンタリー番組『Horizon』の中で、高齢者にカートレースゲーム『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』を週に15時間、5週間にわたってプレイしてもらったところ、作業記憶力と集中持続可能時間がそれぞれ30%向上したということだ。

 ゲームが脳に及ぼす好影響ついてはまだまだ研究の入り口にあるとしながらも「将来、精神科医や神経科医は処方箋を書く代わりに、このゲームを2カ月プレイしてくださいと処方するようになったら愉快ですね。これはまさに“デジタル処方薬”です」とガザレイ教授は話す。この分野の研究ははじまったばかりだが、ビデオゲームは決して“卒業”するような子どもの遊びではなく、末永く一生つきあえる娯楽であることは確かなようだ。
(文/仲田しんじ)

【参考】
・BBC
http://www.bbc.com/news/technology-34255492

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加山雄三さんも、19時間ぶっ続けでバイオやってたとか……

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