『ドラゴンボール』にも押し寄せる高齢化の波 『サザエさん』に続き界王さま(84)も療養で…

2015.09.29

東映アニメーション『ドラゴンボール超』公式サイトより。

 現在放送中のTVアニメ『ドラゴンボール超(スーパー)』(フジテレビ系)の公式サイトで、声優・八奈見乗児(やなみ・じょうじ)の療養が発表された。八奈見と言えば、同作で“北の界王”と“ナレーター”という大事な役を演じているだけに、ファンからも心配の声が上がっている。また同時に、“高年齢化”を懸念する声も……。

「ポチっとな」でお馴染みの『ヤッターマン』のボヤッキーや、鹿児島県の妖怪なのに巧みな博多弁を喋る『ゲゲゲの鬼太郎』の一反木綿、そして、『ドラゴンボール』シリーズのナレーションと、あまりに有名すぎる声優・八奈見。安定したユニークな演技に、多くのアニメファンから支持される八奈見だが、年齢はもう84歳である。

 今月25日、『ドラゴンボール超』公式サイトで発表された情報からは、「八奈見の療養に伴い、今月27日放送分からは、八奈見と同じ事務所・青二塾に所属する龍田直樹が代役を務める」、「復帰については回復を見て」ということしかわからない。代役の龍田は『ドラゴンボール』のウーロンやバブルスで知られ、『ドラゴンボール超』でもウーロン役で出演しているが、やはり界王にしてもナレーションにしても八奈見以外考えられないファンは多く、「代わりなんていないよ」「早く戻ってきてほしい」「八奈見(界王)の駄洒落が聞きたいんだ、俺は!」と、悲しみを隠せない様子だ。

 ただ、「声ヤバかった」「界王さまだけ声にメリハリがなくて、棒読みみたいになってたな」「声に全然覇気が感じられないとは思ってたんだ」など、ここ最近の八奈見の声から、察していたファンも多い。また、「よくよく考えれば、みんないい歳だしな」「ドラゴンボール・シルバー」と、出演陣の高年齢化を指摘する声も見られる。

『ドラゴンボール』でいうと、ここ10年で、2005年にミスター・ポポ役の西尾徳(にしお・とく)、06年に天津飯役の鈴置洋孝、11年に占いババ役の滝口順平、そして今年に入り桃白白役の大塚周夫が、惜しまれつつも他界している。さらに、物語の主軸となる孫親子を演じる野沢雅子(78)をはじめ、亀仙人・佐藤正治(69)、ピッコロ・古川登志夫(69)、ミスターサタン・石塚運昇(64)、魔人ブウ・塩屋浩三(60)、クリリン・田中真弓(60)と、主要キャラクターを演じる声優が、揃って60歳以上。

 同じフジテレビ系の国民的アニメ『サザエさん』も、今月いっぱいで磯野フネ役の麻生美代子(89)が卒業することが判明し、多くのファンを悲しませている。1日も早く八奈見が復帰してくれれば、それが何よりではあるが、高年齢化の波を考えると、『ドラえもん』(テレビ朝日系)のような交代劇も一案なのかもしれない。

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