アニメ『GOD EATER』幻の10~13話は今冬展開予定! なぜアニメは“万策尽きて”しまうのか?

 特番や総集編が放送されるのは、予算の枯渇、マシンやフィルム、データの紛失や故障といったトラブルによって制作進行が遅れてしまう、という理由が多いようだ。また、大災害や大事件があり、放送予定の物語が災害や事件を連想させると考えられるため、急遽変更や調整を余儀なくされた……といったケースもあるが、『GOD ETAER』の場合、原作ゲームの新作リリースを間近に控えているため、「ゲームの最新作のリリースとあわせるよう、無茶なスケジュールを強いられたに違いない」と邪推するアニメファンも一部いるようだ。だが、特番『EXTRA』やアニメ専門誌のインタビューに、原作ゲームのクリエーターが登場したりもしているし、個々のクリエーターのTwitterなどを見ても、現場でそのような齟齬が起きていそうな気配は感じられない。

 アニメ専門誌の平尾監督のインタビューや対談などによれば、一見3DCGを駆使しているように見える『GOD EATER』は、アラガミのみCGで制作、キャラクターや神機はなんと手で描かれているそう。情報量の多い画面についても、影のつけ方も4段階で塗り分けるという、非常に凝った画作りとなっているとか。また平尾監督は、『空の境界「矛盾螺旋」』や『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』など劇場アニメの経験はあるものの、TVアニメシリーズの監督を務めるのは今作が初めて。それだけに「ただでさえTV に不慣れなのに、平尾監督をはじめとする各クリエーターのこだわりが、スケジュールを圧迫してしまっている」と推測するファンが多いようだ。

 古くは『ふしぎの海のナディア』が何回も放送休止を挟んだし、『機動戦士ガンダムSEED Destiny』でも総集編が何度か放送され、ファンの怒りを買った。最近では『ガールズ&パンツァー』が1クール内で2回、総集編が放送されたことが記憶に新しいが、これら作品は単純な制作の遅れやトラブルが起きただけではなく、各スタッフがクオリティーにこだわった結果、スケジュールが押してしまった側面が強い。総集編になってしまった悔しさよりも、そのこだわりこそを喜ぶファンも多かったし、長編であったり、登場キャラクターが多い作品だと総集編を挟んで情報が整理されたことで、理解が進み、よりドラマを楽しめるようになった、などというメリットもある。

 本当に進行が遅れて、苦肉の策での特番『EXTRA』放送だったのか、それとも当初の予定どおりだったのかは、正式なアナウンスがないため定かではないが、10話目以降の物語を待ち続けるファンのためにも、“万策を尽くした”こだわりの高クオリティーな作品を披露してくれることを期待したい。

GOD EATER RESURRECTION

GOD EATER RESURRECTION

原作ゲームの最新シリーズは10月29日発売

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