“ぼっち”でも楽しめる! 『PSYCHO-PASS サイコパス』の人狼ゲームを体験してきた

 プレイヤーが“人間”と“人狼”に分かれ、“人間”に紛れた“人狼”を推理して処刑する「人狼ゲーム」。このパーティーゲームをプレイする役者を観る舞台があるのをご存知だろうか? 13人の出演者がオープニング以外の物語をアドリブで進行させていくライブ・エンターテインメント、その名も『人狼 ザ・ライブプレイングシアター』(人狼TLPT)だ。観客は、人狼ゲームをする役者たちが織り成す即興劇を観ながら、どのキャラクターが“人狼”なのかを推理する。2012年から始まり、観客動員数は累計3万人を突破。チケットも完売するほどで、今、注目を浴びる舞台のひとつといえるだろう。

1509_sp_jinro_07サイコパスの世界を感じられるオープニングは、“目が足りない”状態!

 そして、この人狼TLPTと人気アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』(以下、サイコパス)とコラボレーションした「人狼TLPT X 『PSYCHO-PASS サイコパス』~INNOCENT MURDERER(無垢なる殺人者)~」が、東京・新宿のシアターサンモールにて、10月4日まで開催中だ。今回、そのゲネプロに、パッサー(サイコパスのファンのこと)で推理ゲーム好きの筆者がお邪魔してきた。

1509_sp_jinro_01観客は配られた解答用紙に人狼と思う人物を記入。用紙は劇の中盤に回収される。

 サイコパスは、人間の精神を数値化して法と秩序を管理する“シビュラシステム”が支配する近未来における、刑事たちのドラマを描いた作品だ。今回の物語の舞台設定は、槙島聖護が起こした事件から1年後。ちょうどアニメ1期と2期の間の話となる。ある日、治安維持を司る厚生省公安局に届いた、槙島が残した“シビュラシステム”の秘密を公表する、という一通の脅迫状。その捜査に向かった刑事たちだったが、犯人が仕組んだ罠「人狼ゲーム」に巻き込まれて……というストーリーだ。

 オープニングは、「サイコパスが舞台になった!」という感動で、見事に心をつかまれた。登場人物はすべてオリジナルのキャラクターだが、全員個性が際立っており、アニメ本編で出てきてほしいと思ってしまうほど魅力的だ。公安局でのひとコマや捜査中の様子など、「アニメで描かれないそのほかの刑事たちは、きっとこんな感じで仕事をしているのだろうな……」と想像させてくれる。しかも、ダブルキャストなどではなく、出演者一人ひとりにキャラクターが割り当てられているので、すべてのキャラクターを観てみたいと思わされてしまう演出もにくい。

1509_sp_jinro_03ベテラン刑事の灰音宙軌を演じた杉原勇武は、“人狼”でただひとり残りMVPに!
1509_sp_jinro_04“人間”として最後まで残っていた深影依墨役の谷口賢志。演技も魅せてくれた。

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