『潜行~地下アイドルの人に言えない生活』出版記念対談【前編】

【小明×姫乃たま】精神を病む素質あり(!?)の売れないアイドルの幸せはどこにあるのか?

150922_senko.jpg本日、姫乃たまの『潜行』発売です!

 12年前にグラビアアイドルとしてデビューした小明さん、7年前にライブアイドルとしてデビューした私、姫乃たま。共に「グラビア」「ライブハウス」という主戦場からそれて、いつしか文章を書くアイドルになりました。そして、このたび、『潜行〜地下アイドルの人に言えない生活』を刊行するにあたり、私をこの世界へと導いた(!)小明さんに話を聞きます。

 売れないアイドルとして、時に悲惨さを求められ、病気になり、タイの寺院に思いを馳せたり、ハゲてみたり、子どもを産んでみたり。それでもなぜかアイドルを辞められない、私たち、これでも今日もアイドルとして生きています。


■小明「この道は年を重ねるほど引き返しづらくなるから気をつけなさい……」

姫乃たま(以下、たま) 16歳の時に地下アイドルになってすぐ、「アイドルのことをもっと勉強しなきゃ!」って想いでタワーレコードに駆け込んだんです。CDはたくさんありすぎたので、書籍のコーナーに行って、一番大きい級数で「アイドル」って書いてあった本を買いました。それが小明さんの『アイドル墜落日記』(洋泉社)だったんです。
小明 なぜ文章を読まなかったのかな? そうすればアイドルになろうなんて思わなかったはずですよ。あれは、アイドルになろうとしている人にこそ伝えたかった、アイドルの悲惨な声の塊ですよ。

たま 読みました、読みました! そしてアイドルになりました!

小明 では、残念だったな。この道は年を重ねるほど引き返しづらくなるから気をつけなさい……。しかも、たまちゃんさ、『世界の終わりのいずこねこ』(初共演、初対面となった映画)の撮影の時、私は何度もたまちゃんに就職するようにすすめたのに、結局就職しなかったの?

たま あっ、そうなんですよ。

小明 じゃあこの仕事に絞っちゃったの? こんな不安定で、有給もボーナスもない仕事に? 愚か~。新卒逃しちゃって愚か〜。

たま あの日、小明さんが「就職した」っておっしゃってて、実は私生活ではきちんと定職に就いてることを知って、ますます尊敬しました!

小明 えっ、それ「就職したい」って言ったんだよ、多分。私、人生で一度も定職に就いたことないもん。どんなバイトも続いたことないし、一番続いてるのがアイドル。ほら、キョンキョンも「アイドルはやめられない」って言ってたしさ、やっぱそういうもんなんじゃない? 私もまだアイドルは退職してない。ただ、ずっと失業中って感じだけどね(爆笑)!

たま 我々の場合、やめ時がわからないって感じで華々しさに欠けますね!

潜行~地下アイドルの人に言えない生活

潜行~地下アイドルの人に言えない生活

もっとエグイここだけの話、詰まってます

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