アニメ配信の“黒船”となるか!?『亜人』TVアニメがNetflixでの配信決定!

2015.09.11

アニメ『亜人』公式サイトより

 劇場版アニメの製作が伝えられていた、桜井画門の人気コミック『亜人』(講談社)のTVアニメシリーズが、TBS・MBS・CBCほかで放送されること、さらに有料動画配信サービス「Netflix」で配信されることが発表された。

『亜人』は、普通の高校生で主人公の永井圭が、一度は事故で命を落としたはずが、なぜか蘇生。実は“亜人”だった圭が、人種差別に遭い、その身体の秘密を探る警察や秘密組織に追われるといったサスペンス。累計発行部数320万部(6巻まで発売中)を誇る人気作で、今年6月に全3部作による劇場アニメ化が発表されていた。

 劇場版の第1部『亜人 -衝動-』公開11月に控えた中でのTVシリーズ放送のニュースに、「映画やってからTVは珍しいな」「TVと映画は内容が違うの? 一緒なの?」「『WUG!』と同じスタイルか」「TVでやるのなら、映画には行かなくなるんじゃね?」とネットでは戸惑う声も多い一方、「Netflix」での配信サービスに注目する人もいるようだ。

 定額課金型の動画配信サービスで世界最大手の「Netflix」は、今月2日から日本でもサービスを開始。1日には「Netflix」で配信する人気海外ドラマの俳優陣も顔を揃え、華やかな記者会見も行われた。会見には同社の代表取締役社長グレッグ・ピーターズ氏も出席し、「トップクラスのコンテンツのためには予算をかけます」と発言。さらに日本発のオリジナルコンテンツの海外への発信にも意欲を示し、これはアニメコンテンツにも大きな影響があるのでは、と話題となっていた。

 すでに新旧作あわせて90タイトルほどのアニメが配信されているが、日本の新作アニメシリーズを世界に配信するのは、この『亜人』が初めてとなる。しかもTV放送から約3日後と、配信タイミングもなかなか早いようだ。

 ニコニコ動画、dアニメストア、バンダイチャンネルなど、配信サイトを利用しているアニメ視聴者も多いと思うが、これらサイトにどんな影響を与えるのか。そして日本アニメの世界進出を促進するようなことになるのか。『亜人』のできばえともども、「Netflix」の次なる一手に注目したい。

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