『にゃんこみゅにけーしょん』こんな彼氏がほしい!!　悶絶必至の“ネコカレ”マンガ

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『にゃんこみゅにけーしょん　1巻』（喜月かこ/少年画報社）

「私の彼氏は、ペットのネコなんで～」という世の女性に朗報。喜月かこ『にゃんこみゅにけーしょん』（少年画報社）では、本当にネコが彼氏（ネコカレ）なのだ。

　サイズはもちろん人間サイズ。でも、ネコ。もちろん普通にしゃべるし、普段から洋服も着ているし、メガネもかける。でも、ネコ。（擬人化ならぬ、擬猫化……？）もうその時点で萌えるのだが、このネコカレたち、大好きな彼女に尽くし倒す上に、「自分が人間じゃないから彼女に迷惑をかけてしまう」ことで苦悩しているのだ。

　第1巻では、4人（種？）のネコカレが登場する。ジャパニーズボブテイル（人懐っこく、しっぽが短くて丸い）の時雨、ノルウェージャンフォレストキャット（知的で強く、お茶目な長毛種）の京、アメリカンショートヘア（陽気で賢く、穏やか）の那智、そしてブチ（雑種、まだ子ども？）の静だ。

　どのネコカレも、その種類の性格を生かしたキャラクターになっている。メガネキャラの京は、イメージ通り家事は完璧、でもちょっと言い過ぎちゃうところもあったり、一番のちびっ子である静は、家事を手伝いたいのに、よりぐちゃぐちゃにしてしまって落ち込んだり……ああ、こんなネコカレが欲しい。

　人間らしい一面があるかと思えば、2人でいちゃいちゃするときは、ネコじゃらしで遊んだり、おねだりがブラッシングだったりと完全に行動がネコだったりする。家に帰ると、家事をして待っていてくれて、さらに、ふわふわしっぽとぷにぷに肉球で癒してくれる、ずばり最高の彼氏なのだ。

　そんなネコカレとの暮らしだが、世界観は現実的で、ネコ人間がいるという認知はされていない。そのため、外出するときはフードを深くかぶって変装したり、しっぽを必死に隠したりと、こそこそ行動しなくてはならずいろいろと大変なのだ。……つまり、ネコカレは働けないのだ。一緒に暮らすには、カレを養う財力も必要なよう。

　それでもネコカレのためなら、どんな仕事も頑張れるかもしれない……。

　実は、『にゃんこみゅにけーしょん』2巻が14日に発売予定。新しいネコカレは出てくるのか……？　個人的にはシャムあたりでオレ様ネコカレも見てみたかったりするのだが。こちらの作品は「ねこぱんちコミックス」の別シリーズとして新しく立ち上がったレーベル「ねこの奇本」から発売されている。レーベルのコンセプトが「ねこをテーマにしつつ、ちょっぴりマニアックな設定や内容の漫画」とのことなので、ネコ好きな人はぜひチェックして欲しい。