チャット利用者がなし崩し的に参加させられる“ゾンビ撃退”ライブFPSが話題に

1509_fps.jpgyoutube『Real Life First Person Shooter (Chatroulette version)』より。

 ちょっとした暇な時間にパソコンをネットに繋ぎチャットで気さくな会話を楽しもうと思ったら、画面には床に死体が転がるやんごとなき状況の部屋が! 唖然として立ちすくんでいるわけにはいかず、迫り来るゾンビに対処すべく行動を開始し、生き残りを賭けたサバイバルに無理矢理参加させられてしまうとしたら……。

■偶然に巻き込まれるゾンビ撃退ライブFPS

 ファーストパーソン・シューティングゲーム、いわゆるFPSはプレイヤーの腕や武器だけが見える一人称視点のシューティングゲームで、『コール・オブ・デューティ』シリーズなどをはじめ根強い人気を博すゲームジャンルだ。実際に自分がゲームの世界にいるような没入感を伴って戦闘を体験できるのがFPSの醍醐味だが、これをリアルな実写版で、しかもライブで、はたまた心の準備もなくいきなり体験するハメになったとしたらどうする!?

「キミの助けが必要だ!」と絶体絶命の状況下で訴えかけてくる男に急かされ、なし崩し的にスタートするこのネット中継サバイバルゲームは、イギリスの映像制作会社「Realm Pictures」が手がけたゾンビ撃退ライブFPSだ。

 廃墟と化した教会の中の一室で、男が今の状況を説明する。「床には死体が転がっていて、ドアには鍵がかかっている。私はどうしたらいいのか?」と……。そこでマイクに向かって声で男に指示を出し、この不気味なリアルFPSが展開していくのだ。

 鍵を見つけてドアを開け、教会の中庭に出てみると、いよいよゾンビが登場。ゾンビたちのメイクも凝っていれば演技力もかなりもので、迫力満点! さすがは映像制作のプロが手がけるライブ映像だ。ゾンビたちを始末しながら、武器やアイテムを見つけ、ちょっとした謎を解きながらサバイバルが続き、最後のボス戦へと進んでいく。もちろん適切な指示がなされなかった場合、無残に殺されてゲームオーバーになる場合もある。裏舞台を種明かししたメイキング動画もアップされていてなかなか興味深い。

■無作為チャットサービスで実現した企画

 ゾンビや登場人物の特殊メイクやコスプレ、銃器やアイテム、舞台装置などの作成なども含め凝りに凝ったリアルライブFPSという“ドッキリ企画”なのだが、そもそもこれがどうしてチャットで行なわれることになったのか?

 実は今回のこの企画は、無作為に抽出された利用者同士がビデオチャットを行うサービス「チャットルーレット(Chatroulette)」で行なわれたのだ。予め決めた相手とチャットするわけではないので、このような“サプライズ”を成立させることができるのである。

 チャットルーレットは、スカイプなどの通常のビデオチャットに飽き足らないロシアの高校生が興味本位で開発したもので、当初は友人たちの間だけで楽しまれていたが、2010年に入ってからは全世界に広まり急激にブレイクした。

 もちろん日本からも利用できるが、やはり言葉の壁があることや「ニコ生」などの存在もあり、日本ではそれほどの人気を博してはいないようだ。また、身体露出(!)を目的とした利用者も初期の頃は特に多かったといわれており、これも敬遠される要素になったのかもしれない。

 しかし英語を勉強中の向きには“無料英会話チャット”として利用価値があるかもしれない。気になった向きは調べてみてはいかがだろうか。思わぬサプライズが待っているかも!?
(文/仲田しんじ)

【参考】
・Smash
http://www.smash.com/watch-people-play-real-life-first-person-zombie-shooter-chatroulette/

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