前回お伝えした、来年に行なわれることになった有人型巨大ロボットの“日米決戦”だが、その後アメリカのメガボッツ側に動きがあったようだ。
■格闘戦に向けた機体のアップグレードを計画
来年にマッチメイクが実現した世界初の有人巨大ロボット対戦に臨む日本の「クラタス」とアメリカの「メガボッツ2号機」だが、ここにきてメガボッツ側から大胆な強化計画がアナウンスされた。
この世紀の巨大ロボット対戦の戦闘形式は、挑戦を受けたクラタス側の要求で銃器を使わない格闘戦になったことで、もともとロングレンジのペンキ弾が主力兵器だったメガボッツは来年に向けて装備のかなりの部分をアップグレードさせる必要に迫られることになったのだ。
そこでメガボッツ2号機を擁するメガボッツ社は先頃、機体の強化計画を発表し実現に向けた改修費用の出資をKickstarterで広く募ったのだ。
格闘戦を見据えた強化策は装甲の強化、油圧式操作系の改善、移動の高速化、高出力エンジンの搭載などで、基本となる強化計画で50万ドル(約6000万円)の費用が見積もられている。また、延長ゴールを150万ドル(約1億8000万円)に設定し、ベストな兵装を見出すための様々な兵器のテスト運用費、格闘戦で倒れないバランス制御技術の導入費、乗組員のための安全装備費、国家を背負って戦うためのクールな外装ペイント費用を計上している。このうちのバランス制御技術は、先頃開催されたDARPA(アメリカ国防高等研究計画局)主催の災害救助ロボット競技大会「DARPAロボティクスチャレンジ」の優勝チームから技術供与を受け、ちょっとやそっとのパンチでは倒れないようにメガボッツ2号機を改良するということだ。
Kickstarterのページに掲載された動画には、多くのロボティクス企業から応援と協力を申し出るメッセージが収められており、なんとNASAのロボット技術の専門家も協力を表明している。
出資者に対しても様々な特典が用意されており、10ドルの投資で特製ステッカーが貰え、25ドルではポスター、50ドルでTシャツと続き、1000ドルを投資した出資者は実際にメガボッツ2号機のコクピットに座ることができる。今のところ50万ドルに向けて順調に出資が集まっているようだ。
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