『弱虫ペダル』の渡辺航が地元・長崎で講演会 荒木飛呂彦や秋本治との逸話も披露

■講談社漫画賞、シクロクロス、ツール・ド・夏休み 荒木飛呂彦や秋本治との逸話も

1508_yowapeda5.jpg「ツール・ド・夏休み」について図解する渡辺航さん。

『弱虫ペダル』は第39回講談社漫画賞に『七つの大罪』と並んで受賞。秋田書店のマンガが受賞したのは、第1回の『ブラックジャック』以来となった。「マンガには波があって11巻(第34回)の時に続いて40巻でもノミネートされたってことは、まだ面白さが続いていることの証明だと思いました」と、受賞候補作の連絡が来た時の話をした。

 話はシクロクロスチームを作ったことに移った。「去年の秋に立ち上げました。優勝を何回かしてて殆ど表彰台なんですけど。何故ロードレースじゃなくてシクロクロスなのかというと、観戦しやすいからです。シクロクロスは、担いだりもするので自転車の速度が遅いんです。ロードレースは一瞬で行っちゃって終わりなので、サングラスとヘルメットなのもあってお目当ての選手がどこにいるかわかりにくいんです」とのこと。「シクロクロスは観客に近くて周回レースなので、面白いポイントを移動しながら見られるんです。自転車観戦の意味でも面白いので参加してほしいです」とアピール。

 自転車本体の魅力にも及び、「毎週実業団の方と練習してるんですが、その中でも毎回発見があるんですよね。自転車って人に近い乗り物なんですが、サドルも上げ下げできて前後にも動かせるし角度も調整できて、ハンドルの長さも高さも変えられるなど、ちょっと変えるだけで筋肉の使う場所が変わってくるんです。ロードバイク自体が軽くして空気抵抗をなくしていく、マイナスに削っていく乗り物なんで、これは相当機能的にできてますね。自転車は奥が深いです。そういうのも体験すればマンガの中に反映させられます」。

 観戦だけでなく乗車の薦めも忘れない。「『弱虫ペダル』を読んで自転車を始めましたと言ってもらえるんですが、自転車そのものの中に楽しさが詰まってるんだろうから、僕の手柄じゃなくて自転車の手柄だなって。本当にちょっとしたことで変化を感じることができますが、それって自分の変化なんです。自分はこれ以上変わらないとか、色々思うけど、やってみたらできたりするんです」。

 そしてブログでも逐一行程がアップされている「ツール・ド・夏休み」は、個人的な恒例行事になった。去年は神戸から、今年は鳥取から長崎まで愛車を駆って帰っている。「これが成功してるのは、長崎に帰るって原動力があるからです。逆向きだったら嫌だなって。自分の中でのスイッチが切り替わるのがわかってるので、無理ができるのかな。生まれ育った場所に帰ってくることで、価値観がリセットされます」。

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