10連覇達成の岡山県立図書館は、何がスゴイのか!? あと武雄市図書館はどこまでヤバイのか…

 利用時間は9時から21時までに延長、飲み物を手に本を読めるとあって、「東京のブックカフェみたい」と一部好評だったが、次第に雲行きが怪しくなっていく。まずは、もともと図書館にあった大量のDVDを破棄していたことが発覚。蔦屋書店に配慮した結果、市民の財産である図書館の資料を破棄したのではないかと、さっそく炎上騒ぎに。また、貸出カードをCCCが展開する「Tカード」、または新たに発行する「図書利用カード」いずれかの選択制としたため、「貸出情報という個人情報が、一民間企業に伝わる」という問題を発生させるなど、絶え間なく燃料を投下し続ける展開へ。

 加えてCCCは開館とともに、スマートフォンを活用した電子図書館サービスを開始したものの、著作権の壁にぶち当たり、読めるのは150冊(当初の目標は10万冊)、利用者は370人にとどまる(サービスから1年弱経過後の朝日新聞社の報道)など散々な目に。さらに13、14年度と2年連続で赤字となってしまったためなのか、14年4月のリニューアル時には、貴重な佐賀県の郷土文化誌などの合計8,760点を除籍、廃棄処分した一方で、10年以上前のExcel解説本や公認会計士の試験本、株投資本、自己啓発本、なぜか埼玉県のラーメン屋ガイド本、浦和レッズ関連書籍などを大量に購入する始末。「埼玉の蔦谷書店で売れなかった書籍を押しつけられた」と武雄市民を激怒させた。なお、この「武雄市図書館機能拡充事業・サービス環境整備業務」は現在監査対象となっているが、「初期蔵書入れ替え費」として1,958万6,130円が計上されている。

 武雄市長・樋渡啓祐氏は「これは新しいロールモデル」「貸出情報は個人情報に当たらない」などと弁解を続け、CCC側も「図書館は本のレンタル屋」「新古書店から蔵書を仕入れる」などと発言し、火に油を注ぎ続けている。本や資料を貸し出すだけではなく、郷土の文化や資料を保存するのも図書館の大事な役割のはず。『図書館戦争』シリーズの映画とアニメでも見て、出直していただきたいものだ。

図書館戦争 Blu-ray BOX (劇場版映画公開記念パッケージ)

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命がけで守る図書館がこれでは、図書隊がかわいそう…

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