「愛妻家として知られていた」DV容疑で逮捕の作家・冲方丁、周囲は“えん罪説”一色だが……?

20150824_koukaku.jpg舞台『攻殻機動隊ARISE』公式ページより。

 人気アニメの舞台化『攻殻機動隊ARISE』の関係者は「こんなときに……」とショックを隠せない。

 日本初の3Dメガネ着用の観劇、この監修を務める作家の冲方丁(うぶかた・とう=本名・藤野峰男)が、妻の前歯を殴って折るというドメスティックバイオレンス(DV)の疑いで、警視庁渋谷署に逮捕されていたことがわかった。

 冲方容疑者は過去『マルドゥック・スクランブル』(早川書房)で日本SF大賞を受賞し、以降はアニメや漫画、ゲームなど、あらゆる分野で幅広い活動をしているが、8月21日の午後7時ごろ、東京・南青山の事務所マンション内で口論になった際に妻を殴ったという。前歯を折って打撲などを負った妻が22日、同署へ被害を届けた。冲方容疑者は調べに対し、「口論になったのは事実だが、殴っていない」と容疑を否認している。

 舞台『ARISE』のチケット先行予約がちょうど25日に開始されるとあって、その前日の逮捕報道に舞台関係者は「今のところ中止の予定はないですが、悪影響は否定できない。冲方さんは監修者なので、不安も大きい」と話す。

 冲方容疑者は過去、メディアで自身の性格を「短気」と話していたことがある一方で、妻との夫婦円満の秘訣を「徹底的にケンカすること」「モノがよく壊れる」と答えたこともある。ただ、舞台関係者の話では「気性が激しいとかいうことは、まったくなかった」という。

「日頃は明るく冗談も飛ばしながら振る舞っていて、関係者の間では愛妻家で知られています。ブレーク前からのパートナーである奥様は女優の杏に似た美人で『私は冲方の将来性と結婚した』と言った話はファンにも知られたこと。一緒にメディア出演もしていましたから、彼が奥さんに暴力を振るったなんて信じられないです。正直言うと、奥さんがちょっとエキセントリックなところもあるなんてことは聞いたりもしていましたが……、いずれにせよ冲方さんご本人が否定しているのですから、これは警察やマスコミが過剰反応しているだけで、何かの間違いだと思います」(同)

 また、出版関係者からも冲方容疑者の暴行を否定する声が聞かれる。ある編集者によると「盗作騒動で関係者が謝罪に出向いたら『やったことはよくないけど、モノマネから始めて成長することもあるから』と、冲方先生は温厚な対応だった」というのだ。

 4年前、スクウェア・エニックスのマンガ大賞の受賞作が、前述の『マルドゥック~』にそっくりな設定だという盗作疑惑が持ち上がり、作者の松浦大貴氏が「作品の内容に着想した創作」をしたとこれを認め、受賞が取り消される事態があった。それでも怒ることはなかったという冲方氏だけに「あの方が奥さんを殴るなんて想像もつかない」と編集者。

 ただ、例外だったのは「東日本大震災について」というのが、冲方容疑者を知るゲームクリエイター。

「冲方さんは震災があったとき、奥様の実家のある福島市に移り住んでいた被災者で、最近でも『あの震災に対する怒りが収まらない』と言っていて、国や東京電力の対応の話になるとかなり顔を紅潮させることがあった」

 実際、過去のインタビューでも、震災について作品に描くと「自分の中での怒りが非常に強いので他の仕事が全部止まってしまってしまうので大変なことになる」と言っていたことはある。それでも「これと妻との口論を一緒にするわけにはいかないですし、えん罪ではないかと思います」と容疑には否定的だ。

 実際にはどうだったのか警察の捜査を待たねばならないが、もし犯行が事実であれば今後の創作活動に影響するだけに、ファンからも不安の声が後を絶たない。
(文=藤堂香貴)

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