赤塚不二夫&タモリがゲンをボコ殴り! 『進撃の巨人』よりもはるかにヤバイ実写版『はだしのゲン』があった!

 さらに、放射能の影響や栄養失調で死にそうになっている妹・友子を治療するため、ゲンが必死になってお金をかせごうと走り回るシーンでも、いきなり赤塚不二夫&タモリが登場してゲンをボコ殴りに。……ある意味、貴重な映像ではあるものの、観ている人はワケわからないだろう。

 根っこにあるストーリーはわりと原作に忠実で、原爆や戦争の悲惨さを訴えかけてはいるのだが、ちょいちょいこの手のやり過ぎギャグが挿入されてしまうため、どういうテンションで観ていいのかまったくわからないのだ。

 さらに致命的なのは、ストーリーが連続した3部作であるにも関わらず、予算の都合なのかなんなのか、毎回キャストが総入れ替えされてしまっていること。

 主人公・ゲンたちが別人になっているのは「ああ、成長したんだな……」(もしくは子役が成長しちゃったのか)と考えられないこともないのだが、1作目の最後で死んだはずの父ちゃんが、2作目以降の回想シーンで似ても似つかない別人になって登場するのは本当に意味がわからなすぎる!

 くじけそうになっているゲンを、思い出の中の父ちゃんが「踏まれても踏まれても真っ直ぐに伸びる麦になれ!」みたいな感じで励ましてくれるという感涙必至のシーンなのに、そこで知らないおじさんが出てきちゃうから、まったく感動できない。「※注 前回死んだオヤジです」くらいのテロップを入れてくれよ!

 さらに、1作目ではスラッとしたイケメンが演じていた隣の朝鮮人・朴さん役が、3作目でいきなり財津一郎に変わっていたのにはズッコケた。

 原作漫画でも、戦中に迫害されていた在日朝鮮人である朴さんが、原爆の中を生き抜き成金になっていて「変わったのう、朴さん」みたいなシーンはあるものの、スマートなイケメンが「ピアノ売ってチョ~ダイ!」に変わってるなんて、いくらなんでも変わりすぎ。非っ常にキビシ~ッ!

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