“謎のキャラ”ミツキの親の正体に「え~!?」 映画『BORUTO -NARUTO THE MOVIE-』が胸アツだった!

1508_boruto_1.jpg映画BORUTO -NARUTO THE MOVIE-公式サイトより。

 昨年、15年の連載に幕を閉じたマンガ『NARUTO -ナルト-』(集英社)。その集大成といえる映画『BORUTO -NARUTO THE MOVIE-』(以下、『BORUTO』)が本日7日から全国ロードショーされた。製作総指揮を務めた作者・岸本斉史が「これ以上のものはもう僕には描けません…」と発言するほどということで、ファンの期待をかなり集めていた本作だが、上映後、客席からは「え~!?」と、驚きの声が上がった。

【※本稿にはネタバレがあります】

「NARUTO新時代開幕プロジェクト」と銘打った『BORUTO』には、原作の主人公・うずまきナルトの息子・うずまきボルトをはじめ、うちはサスケの娘・うちはサラダ、奈良シカマルの息子・奈良シカダイといった“次世代キャラ”が多数登場。かつて子どもだったナルトらが大人になり、その子どもが劇中で活躍する……という、ファンはもちろん、15年の連載の間で“子どもから大人へとなった読者”にとって胸アツな内容となっているのだ。

 そんな『BORUTO』、本編もさることながら、次世代キャラの中に出生不明の“謎キャラ”がいると、公開前からファンの注目を集めていた。そのキャラはボルトとサラダのチームメイトである「ミツキ」。公式サイトでもミツキの親の正体はひた隠しにされ、WEB限定で公開されたCMでミツキが親の名前を言おうとするならば、効果音で消すほど。岸本氏も4日放送の『「BORUTO -NARUTO THE MOVIE-」完全カイド』(テレビ東京系)でミツキの親について「今は…言えません 映画を見ればわかると思います」と明言を避けた。同日発売の「週刊少年ジャンプ」(集英社)に掲載されたマンガ『BORUTO-ROAD TO“B”-』でも触れるなど、各所で“ミツキとその親の正体”は大々的に打ち出しており、映画本編で大活躍するのかと思いきや……?

 実際に映画『BORUTO』を見てみると、いつまで経ってもミツキの親の正体は明かされず、ついにはエンドロールまで流れはじめる始末。「ミツキの親? そういえばそんなこともあったな……」と思い始めると、やっと核心に触れるシーンが! エンドロール後に映し出される本編の後日談で、やっとボルトが「そういえばお前の親って誰」とミツキに聞くのだ。

 やっと明かされるミツキの親。口を開いたミツキは、「大蛇丸というのですが……」と一言。大蛇丸とは、『NARUTO』きっての“悪役”で、男性でありながらオネエ言葉を話すという人物。サラダも思わず「パパなの? ママなの?」と的確なツッコミを入れていた。実は公開前からミツキは一部で「大蛇丸っぽい」と言われており、予想通りという展開ではあるのだが、映画のオチになるとは……。会場からも「え~!」と驚きの声が上がっていた。

 そんなまさかのオチだった映画『BORUTO』だが、本編の内容はなかなか。連載開始時期は小学生という『NARUTO』世代の筆者としては、少年だったナルトが父になり、息子であるボルトとの付き合い方に苦悩する姿や、かつては里を潰そうと荒れに荒れまくっていたサスケがしっかりとした(しかも超かっこいい)大人の男になっていたのは感慨深い。また、一楽でよくラーメンをすすっていた少年時代のナルトとは打って変わって、ボルトはファーストフード店でシカダイたちと携帯ゲーム機をピコピコ……。『NARUTO』の中でも時代が流れていることを感じさせた。

 映画を見て「ボルトたちが成長する姿もぜひ見たい……!」と思った人も少なくないはず。岸本氏は本作の完成披露試写会で「もう休ませてください」と口にしていたが、いつかボルトたちの物語が見られることに期待したい! と思うのは筆者のわがままなのだろうか……。
(文/月島カゴメ)

NARUTO -ナルト- 64 (ジャンプコミックス)

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