大人気マンガ『orange』完結を前に、ファンは「あと1話じゃどう考えても足りない」 とやきもき

1507_orange.jpgorange特設サイトより。

 実写映画の公開が控える、大人気マンガ『orange』。同作が連載される「月刊アクション」(共に双葉社)の9月号が今月25日に発売され、同時に作者・高野苺氏が自身のTwitter(@ichigo_takano)で、「10月号で最終回となる」と伝えた。ファンにとって“連載終了”はつらいものだが、同作に関しては、そのつらさの意味合いが少し違うようだ。

『orange』は王道をいく女性向けマンガでありながら、「全国書店員が選んだおすすめコミック2015」5位、「次にくるマンガ大賞2015」12位、「このマンガがすごい!2015 オトコ編」15位にもランクインするなど、男女問わずに支持されている。また、読者の年齢層も10代後半から20代を中心にしつつも、30代~50代までの幅広い読者がいるのも特徴。日本国内だけでなく、9カ国で翻訳出版されている。

 物語は、高校2年生の菜穂(主人公)に、10年後の自分から1通の手紙が届くところから始まる。手紙に書かれているのは、これから起こる、悲しい未来の出来事……。自分と同じ“後悔”を繰り返さないために、16歳の菜穂がとるべき行動とは!? 菜穂は仲間と共に未来を変える決意をし……。

 悲しきラブストーリーに加わる“10年後の自分から手紙が届く”というSF的要素。さらに、実際に作者・高野氏が住む長野県松本市を舞台に、空気感やリアリティが随所に漂い、作品に説得力を持たせている。なお、作品に魅了されたファンが舞台へ足を運ぶ(聖地巡礼)のはよくある話だが、同作はファンの多さから、松本観光コンベンション協会が『orange 松本 Location Map』を作成&無料配布。当初作成された1万部が瞬時になくなり、急遽増刷されるほどの人気ぶりだ。

 圧倒的に支持される『orange』だが、作中で示される“悲しき未来”をファンも知っているだけに、回避するために動く主人公らにやきもきしている。さらに、現時点で回収できていない伏線も見られることから、今回の“連載残り1話(作品の話数のカウント単位は「LETTER○」)”の発表には、「どう考えてもあと一話とか足りない」「最後はもっと丁寧に描いてほしい」など、ファンからは心配する声が多く上がっているのだ。

 現在、単行本が4巻まで刊行されている同作。高野氏は今年3月の時点で「5巻で終える」ことをTwitterで明言していた。改めての連載完結宣言にファンから心配の声が上がるものの、高野氏にはしっかりした終わりのビジョンが見えているからこその発言だろう。高野氏からの“LAST LETTER”を楽しみに、名作の幕引きに期待したいところだ。

orange【オレンジ】(1) (双葉社ジュニア文庫)

orange【オレンジ】(1) (双葉社ジュニア文庫)

ジュニア向けノベライズも出てます

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