同人誌の審査に、ネット情報は当てにならない!? 初心者が同人活動を始めてみると…【通販委託編】

• ツイート
• 

■ヤフー知恵袋を見てはいけない～プチサークルがすべきこと～

　同人イベントの記事の際も、ヤフー知恵袋など一切開かず公式を見るべき、と書いたが、通販においても同様だ。ヤフー知恵袋を見ると、「通販の審査に通るかな？　どうかな？　みんなはどう？」といった質問も見つけたが、その時間で応募してみればいいのだ。見本誌送付もいらないA社なら、通信環境さえ自宅にあれば、タダで家から一歩も出ずに手続きできる。

　ヤフー知恵袋では審査に落ちた、といった書き込みもあったし、ある個人ホームページでは、A社の審査は厳しいとの表記もあった。しかし私の場合、A社はサンプルの数ページのみでOKとなったので、今現在は細かい審査をしていないのでは、とも思う。しかしこればかりは扱うジャンルの人気や、扱うジャンルのほかの在庫、他ジャンルと比較した売れ行き、作品はマンガか小説かグッズか、販売価格、専売か併売か、販売可能部数、また、販社が急に方針を変える、など、さまざまな要素が絡むため一概には言えないだろう。悩む時間があれば送れ、に尽きる。

　また、次回以降の反省だが、よりたくさんの人の目にまず触れさせたいなら時期をしっかりイベントあわせにして、イベント翌日には通販を開始するのがベストだったとは思う。私自身買う立場でイベントに行けないときは、通販で一網打尽にすべくイベント当日から数日は通販サイトを何度もチェックしている。小さいサークルなのだから、人が一番見るときにあわせてきちんと通販をリリースする努力は必要だった。私は印刷会社からイベント会場に直接すべて搬入し、残部を後日通販とした。最初から二分し、手続きを進めた上で半分は印刷会社から直接通販会社の倉庫に送るのが、時期的には一番人が見てもらえる時期に通販を開始できたと思う。

　ちなみにA社のサークル用ホームページからは「委託したうち何冊売れたか」がわかるようになっている。今のところ4冊売れていて、とてもありがたい。あと私にできることは、「ここのサークルの本買ってみようかな」と思われることだけだ。更新を地道に続けていきたい。

(文／石徹白未亜[http://itoshiromia.com/])

 
• 前のページ
 
• 1
 
• 2
 
• 3