頒布は5冊、だけど幸せ…初心者が同人活動を始めてみると…【イベント参加編】

――おなじみのコミックマーケットを始め、日本全国、毎週末や祝日など、多種多様な同人イベントが開催されている。けれども、同人初心者からすると右も左もわからないことばかり! そんな同人活動をライターが初めてやってみた! その奮闘の記録をお伝えしたい。

150815_hitoridojin.jpgイメージ画像:日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット」には多くの人が集まる。

■オン専がはじめて同人誌を刷るときに死守すべきこと三点

 前回記事ではイベントの申込までをお伝えしてきたが、ここまでは特に難しい、と思うようなことはなかった。しかし今回の「印刷所への入稿」が全過程で一番大変だった。

 まず迷ったのが、同人誌の部数だ。ぼっち同人ゆえ、「来てくれる友達、知人」にはまったく期待できない。単純に考えることにした。30分に一冊頒布できたとして、4時間のイベントで8冊。手にとってもらうための見本1部。そう考えると、「10部あれば余裕」ではないか。

 ただ、今回楽しかったら次回の同人イベントにも出てみたい。印刷所のホームページを見ても、少部数では多少多く刷ろうとそこまで料金も変わらなかったので、50部刷ってみることにした。こうやって人は在庫と寝食をともにしていくのだろう。なお印刷価格は1万2000円ほど。当然部数が多くなるほど一冊あたりの原価は下がっていく。

 同人誌の「価格」のつけ方はサークルの自由だが、おおむね「○ページくらいでマンガならいくら、小説ならいくら」といった相場があり、それに倣った。この経験で相場観やだいたいの原価をしっかり体感してしまったがために、それまではあまり気にしていなかった「あのサークル、部数出してるわりにこのページ数でこの価格とはかなり強気だ」とか、余計なことを思うようになったのは弊害だった。いくらで頒布するかは本人の勝手だろう。

 ちなみに、当日刷られたものを見て(印刷会社から会場への直接搬入にした)、内容に不備はなかったものの、紙をこうすればよかった、表紙に加工を入れたかったなど、思うところもあった。相談できる人がいないぼっち同人なら、最初は少部数をお勧めしたい。オンラインと違い、本はできあがって手に取ってみないとわからないことがとても多いからだ。

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