「裏☆ビックリマン展」開催に、一部ファンからは「ロッチ」待望論が噴出!?

2015.07.30

ビックリマンオフィシャルホームページより。

 昨年開催され好評を博した「ビックリマン原画展」に続き、来月6日から東京・渋谷のPARCO GALLERY Xにて「裏☆ビックリマン展」が開催される。同展では、『ビックリマン』シールの表面と裏面の原画が紹介されるほか、「ビックリマンアイス」シリーズの原画も展示。ファンからは「裏面って、あの単色のか!アツいな」「アイスも?行きたい」など、興味を惹かれている声と共に、「裏ってことは『ロッチ』のだろ?」と、当時出回った“ロッテじゃないやつ”を求める声も上がった。

 1977年、“お口の恋人”でお馴染みのロッテから、おまけ付き菓子として発売された『ビックリマン』。発売後すぐに人気大爆発。社会現象にまでなり、アニメ化やマンガ化などの展開を見せ、いまだ多くのコレクターを有するおまけシールである。2000年以降も、プロ野球、初音ミク、『モンスターハンター』、『スターウォーズ』など、さまざまなコンテンツとコラボレーションし、注目を集めている。

 しかし、人気商品の宿命か。『ビックリマン』にはいくつもの偽物が存在する。裏面に表記されているメーカー名「ロッテ」が「ロッチ」に変更された偽物シールなどが世に出回っていたのだ。この巧み(?)なイミテーション・テクニックが問題視され、こうしたコピー商品を手がけていた玩具メーカー・コスモスの社長らが摘発される事件(ロッチ事件)にまで発展した。

 一方で、この話題性の高さもあり、「ロッチ」マニアも誕生。「ロッチ」のシールは、物によっては高額取り引きが行われ、マニアの手から手へと渡っている。2013年にはコスモスの歴史を紐解いた書籍『愛しのインチキ・ガチャガチャ大全ーコスモスのすべてー』、14年にはその続刊『素晴らしきインチキ・ガチャガチャの世界 コスモスよ永遠に』(共に双葉社)が刊行されるなど、再評価(?)の気配も。

 また『ビックリマン』の便乗型とも言える、カネボウフーズ(現・クラシエフーズ)から発売されたシール付き菓子『ガムラツイスト』&『ラーメンばあ』にも昨今スポットが当たっている。既報の通り、『ガムラツイスト』&『ラーメンばあ』で展開した「覆面レスラーシール」のデザインを担当したスタジオメルファンが手掛けた『真おくのほそ道』も近年発売され、話題沸騰中だ。

 今回開催される「裏☆ビックリマン展」。一部のファンが求める「ロッチ」版の展示は当然ないだろうが、今度はぜひ“偽物展”を開催し、真の裏ファンを魅了してほしいものだ。

編集部オススメ記事

注目のインタビュー記事

人気記事ランキング