「週刊少年ジャンプ」情報レビュー

直木賞作家、受賞後の第一作は『NARUTO-ナルト-』スピンオフ小説! 「週刊少年ジャンプ」関連書籍ラッシュ

――発行部数約242万部(一般社団法人 日本雑誌協会発表)を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からレビュー!

150727_jump.jpg週刊少年ジャンプ公式サイトより。

「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)2015年35号の表紙と巻頭カラーは、連載1周年を迎えた『僕のヒーローアカデミア』。単行本既刊4巻の時点で累計150万部を超える人気作だ。そして、「ジャンプ」では周年の恒例企画でもある第1回キャラクター人気投票を実施。今回は応募券付きの投票となっている。「ジャンプ」では、意外にも少ない投票数が話題となった『暗殺教室』(参照)や、個人による大量投票でもお馴染みの『ニセコイ』(参照)など、人気投票が注目を集めることも多い。掲載順位も上位をキープしている人気作『僕のヒーローアカデミア』がどのような結果となるか、注目が集まる。

 そして、今週の掲載順は『僕のヒーローアカデミア』以下、『暗殺教室』『背すじをピン!と ~鹿高競技ダンス部へようこそ~』、前号から開催されている金未来杯の読み切り『DEADMAN KILLER』、『斉木楠雄のΨ難』『ブラッククローバー』……と続く。『ブラッククローバー』は次号より2号連続カラーが決定済み。今年22・23合併号、24号でも2号連続センターカラーを獲得したばかりで、破竹の勢いを見せている。反面、今号の最後尾は『デビリーマン』。同作の筆者は、現在開催中の金未来杯グランプリ出身。先輩として良いところを見せてもらいたいところだ。なお、『ONE PIECE』は前号で予告があった通り、今号は休載。

 今号の注目は、8月4日に一斉に発売される「ジャンプ」作品の“関連書籍”だ。同日には「ジャンプ」マンガの単行本に加え、『ジャンパック 斉木楠雄のΨ難 公式キャラクターガイド 左脇腹町防Ψハンドブック』『ハイキュー!! TVアニメチームブック vol.1 烏野高校排球部』『ニセコイ ファンブック トクレポ』(※ネット上の書誌情報では「トクレポ」ではなく「サイカイ」表記)『BLEACH 13 BLADEs.』が発売予定となっている。いずれも特徴を異にしており、『斉木楠雄のΨ難』は特典がウリの「ジャンパック」シリーズで、今号では同書の宣伝に4ページも割いているという気合の入れよう。『ハイキュー!!』はテレビアニメに焦点を当て、『ニセコイ』はキャラ紹介に描きおろしマンガなど、オーソドックスなファンブックとうかがえる。『BLEACH』は作者・久保帯人の特別インタビューや「ジャンプ」連載作家らによるお祝いイラスト集、はたまたゲームアプリ『BLEACH Brave Souls』限定コードが付くなど、連載13周年記念の名に恥じない豪華なコンテンツとなっている。

 しかし、同日発売の“関連書籍”で最も目を引くのは、連載を終了した人気作『NARUTO-ナルト-』のスピンオフノベライズシリーズ『NARUTO-ナルト- ド純情忍伝』だろう。というのも、既報の通り、同書を執筆する東山彰良は先日発表された第153回直木賞を小説『流』(講談社)で受賞したばかり。直木賞受賞後初の作品が『NARUTO-ナルト-』スピンオフと、話題性はバツグン。異例の大ヒットにも期待したいところだ。
(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社。文中、敬称略)

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