「劇団ハコムス」フルメンバー最後の舞台…

8人の「絶対笑顔で歌います!」が見せた~ハコイリムスメ/門前亜里卒業公演ライブレポ

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 女優志望の女の子たちによる“ひと夏のアイドル体験”のはずが、本気のアイドルグループになって早1年。80年代、90年台のアイドルソングのカバーと、そんなサウンドが似合う真っ直ぐな女の子たちの成長が魅力となり、昨夏のデビュー以来人気を高めてきたハコイリ●ムスメ(※●の部分はハートマークが入ります。以下、同)。4月には新メンバー・阿部かれんの加入と、初のオリジナル曲「微笑みと春のワンピース」も発表され、対バンイベントも増加。少しずつ「ハコ」から出てきた彼女たちは、7月には順調に1周年を向かえるはず……だった。

 5月、突如「ハコイリ●ムスメの文学少女」門前亜里の卒業が定期公演で発表された。メンバー最年長、高校3年生に進学した彼女の、将来を見据えての結論だ。「絶対笑顔で踊ります!」。そのキャッチフレーズ通り、どんなステージでも笑みを絶やさずパフォーマンスを見せ、そしてグループをまとめてきた彼女がいなくなるという事実は、ファンのみならず、もしくはそれ以上に、メンバーに大きな衝撃を与えた。

 あれから2カ月、7月19日に、AKIBAカルチャーズ劇場でハコイリ●ムスメ結成一周年記念公演と門前亜里卒業公演が昼夜2公演で行われた。

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 まず、昼公演として行われたのが『ハコイリ●ムスメ結成一周年記念LIVE~ハコいっぱいの、愛を。~』だ。もともとは、昨年7月に同会場で行われた特別企画公演「デビュー直前アイドル5組新人公演~真夏のシンデレラたち~」に出演するために結成された彼女たち。「癒やしと安らぎ、トキメキを与えること」をテーマに集められた7人は、毎日が初めてのアイドル体験に戸惑いつつも、6週間を完走した。当初は定期公演終了後は解散も考えられていたが、継続して定期公演を行ってきた。

 それから1年の間に新調してきた衣装、そして楽曲が昼公演では次々と披露された。昨年夏の『海に行こう』(オリジナル:チェキッ娘)、秋冬の『真赤な自転車』(おニャン子クラブ)、そして今年春に誕生した初めてのオリジナル曲『微笑みと春のワンピース』。成長期のメンバーだけあって、昨夏の衣装に至ってはもはや小さくなってしまい、我妻桃実はあらためて作ったという。わずか3カ月前に加入したばかりの阿部かれんも、「最初はフォーメーション覚えられなくて」と振り返りながらも、「最近はうちらが間違えてはるかす(阿部)に教わってるから(笑)」と、1期メンバーたちが笑みをこぼした。もはや1期、2期の空気に壁は感じられない。

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 そしてこの日、2年目の夏を迎え、新曲が発表された。それもどちらもオリジナル曲だ。

「どちらも夏休みの女の子を描いてるけど、ひとつは『森曲』でひとつは『海曲』と対照的。表情にも注目してください!」

 そう紹介され、披露された1曲目は『レモネード・キッス』。モータウンビート調なリズムに幼なじみへの淡い恋心が描かれたハコムスらしいキュートな1曲だ。そして、2曲目の『夏に急かされて』は、予想外のラテンディスコ。これまでのハコムスで最もダンサブル、そしてボーカルには内山珠希がフィーチャーされ、彼女の決めゼリフ「Love Peace World」を挑発的に客席に投げかける。これまでと違ったタイプの曲も魅せれるようになった成長と、対バンイベントやアイドルフェス出演も多く決まっているハコムスの、2度目の夏への期待に満ちて、昼の公演は幕を閉じた。

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 昼公演後の特典会では、門前とファンとの交流がやはり多く見られた。もう残すは1公演のみ。17時30分、門前亜里の最終公演が始まる。

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